防災無線の放送内容、聞こえないのでうるさいだけになっている?自分で情報を取りにいきましょう!

震度7に耐えた本棚

防災無線は、台風や大雨など、災害が起こった際の緊急連絡を住民に伝える方法として、重要な役割を果たしています。市町村からの無線通信により、屋外に設置されたスピーカーから一斉に放送が流れます。しかし昨今、防災無線の音がよく聞こえない、聞き取りづらいといった声がたくさん聴かれています。西日本を襲った豪雨の時も、防災無線で避難するよう放送されたにもかかわらず、雨の音でよく聞こえなかったという声が出ており、避難の遅れなどを引き起こす要因にもなっているようです。実際のところ、屋内にいることで聞き取りづらかったり、住宅環境や、風向きなどの気象条件によって左右されたり、悪天候による不具合があったりなど問題点も多く挙げられます。

防災無線の音が聞こえないなら、放送の音量を上げればいいのではないかと思えるようですが、そう簡単なことではありません。スピーカーが設置されている近くの住民にとっては騒音でしかありません。うるさいと苦情がくる原因にもなってしまいます。多くの人に伝わるようにスピーカーの設置場所を増やすにしても、自治体の予算の都合であったり、新たな設置場所の確保ができないことなど、改善するのは難しいのが現状です。また、放送は聞こえているはずなのに、聞き流していて危険であることを認識していない人がいることも事実です。だとすれば、防災無線が鳴り始めたら、落ち着いて情報を受け取るために自ら行動を起こすことが必要になってきます。

各自治体では防災無線が聞こえなかった時のために、情報を確認する手段がいくつか用意されています。まずひとつは、電話サービスです。防災無線の内容が聞き取れなかった、もう一度確認したいという時に電話で確認することができます。24時間利用でき、固定電話や携帯電話、公衆電話から電話をかけることができます。最新の放送から過去の放送を数件まで、ボタン操作で簡単に聞けるようになっています。自治体によって異なりますが、フリーダイヤルがある場合が多いので、通話料を気にする必要はありません。なかにはフリーダイヤルがない自治体もあるので、通話料がかかってしまうのが気になる方は、メール配信サービスを利用するといいかもしれません。

メール配信サービスは、時間差があることが難点ですが、記録として残るので後で確認したいときにも便利です。電話が繋がりにくい場合もあるでしょうから、情報を確認する手段として、たくさんの方法を選択できるようにしておくべきです。現在多くの自治体で災害時のメール配信サービスが実施されています。携帯さえ持っていれば、いつでもどこでもメールを受け取ることができます。登録料もかからないので気軽に利用できます。登録方法は、各自治体のホームページに記載されています。記載のアドレスに空メールを送るだけなので簡単です。災害など緊急性の高い情報は24時間年中無休で利用者全員に配信されます。また、気象警報、地震、土砂災害、竜巻、大事故、火災、不審者情報や、地域のイベント情報などが配信される自治体もあるようです。

災害の影響で電話回線が繋がらないといった問題も出ており、インターネットを利用して情報を確認することも頭に入れておきましょう。自治体のホームページやSNSを見れば、防災無線の内容の確認することができます。ただ、掲載をしていない自治体もあり、防災無線の内容を瞬時に掲載するシステムが整っていないのが現状のようです。また、ツイッターなどのSNSで防災無線の内容を配信している自治体もあるので、自分の住んでいる地域の自治体がアカウントを持っているか確認しておくと、いざというときに安心です。ツイッターのハッシュタグ機能を使えば、特定のテーマに絞り込んで検索ができます。必要な情報だけを瞬時に集められるので急いで情報を集めたい時は便利です。さらに、自分の情報を発信することも可能なため、助けを求めたり、安否確認が迅速に行えるのは大きなメリットです。しかし、SNSやインターネットでは大量に情報が配信されているため、虚偽の内容には十分気をつけなければなりません。公的機関のものなど信頼性のある情報とよく照らし合わせながら、本当に正しい情報か慎重にに見定めることが必要です。

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