スキー場で地震が起きたらどうする

スキーやスノーボードで考えられる危険

冬のレジャーの定番と言えば雪山のゲレンデを滑走するスキーやスノーボードを思い浮かべる人は少なくありません。スポーツの競技にもなっているスキーやスノーボードを趣味としている人は多く、シーズン中は連日どこのゲレンデも大盛況となっています。需要の増加に伴って毎日のようにバスによるツアーが行われていて、子供から大人まで楽しめるのが魅力です。しかし、そんな楽しいレジャーにおいて注意しなくてはいけないのが自然災害によって引き起こる事故になります。山の天気は変わりやすく、ちょっとした気温の変化でも吹雪に見舞われたり、地震による雪崩による事故は毎年のように起こっていると言っても過言ではありません。特に雪崩は命に関わるケースもあるので最善の注意が必要です。

リフトが地震で停止してしまうケース

スキーやスノーボードでゲレンデを滑走する上で欠かすことのできない物と言えば山頂付近まで登るためのリフトの利用です。こういったリフトを利用中に起こりえる事故が地震による運休停止です。通常リフトは電気によって稼動しているため地震の規模によっては停電となって動かなくなってしまうケースが考えられます。
ゲレンデによってはこういった事態を想定して補助電源による運行を行なえる場合もありますが、それらの手段がない時は電気が復旧するまで待つのが基本です。中には下が雪でクッションになることで飛び降りようと考える人も少なくありません。しかし、こういった行為は反動による脱索する可能性があって、それにより他のリフトの利用者に迷惑を掛けることもあります。そのため、自分勝手な判断で行動をせずに、係員の指示があるまでじっとしていることが大切です。

地震によって雪崩が起きた時の対処法

ゲレンデの地震で最も注意をしなくてはいけないのが雪崩のよる被害です。一般的に雪山のゲレンデは安全面がしっかりと確保されている場所のみを利用範囲として開放しているのでコース内で楽しんでいる分には雪崩による被害を受けることがないとされています。しかしこれはあくまで通常時の話で、今回ご紹介する地震などの自然災害が起きた場合には安全が確保されているコース内でも雪崩が起きることもあるので注意が必要です。
万が一ゲレンデを走行中に雪崩が起きた場合にはとにかく逃げることが大切になります。中には伏せることが安全と思い違いをしている人もいますが、その場で伏せていても雪崩に巻き込まれるだけでより危険がますだけです。そのため、雪崩を感じたら大声で周囲に知らせると共に雪崩に対して水平方向に全力で走って逃げなくてはいけません。

ゲレンデでの地震発生時の避難方法

前述したようにゲレンデで地震が起きた場合には、その後の被害を想定して正しい避難をすることが必要になります。地震によって起こりえる雪崩は、必ずしも地震発生直後に起きるとは限りません。中には発生から数十分後に時間差で起きたという事例も多くあります。
そのため、滑る前に山頂付近にいる時に地震が起きたときは滑走をせずにその場で待機をしてしばらく様子を伺うことが重要です。滑走中に地震が起きた時は現在地によって行動を変えます。ふもとまでの距離が近ければ速やかに降りてしまえば問題ありません。もし中腹付近にいてふもとまで行くのが困難な状況ならば、滑走をやめて雪崩が起きても耐えられる大きな木の陰や頑丈そうな建物の中に一時的に避難をします。そこでしばらく様子を見て特に雪崩の心配がないようなら周囲の安全を確認しながら降りていくのが正しい避難の形です。

スキーやスノーボードを楽しむ上で必要な災害への対策や心構え

大自然の状況は常に変化しやすく何が起こるかわからない波乱を含んでいます。今回ご紹介したスキーやスノーボードといった雪山での地震による災害は事前の予想によって回避をするのが難しいのが現状です。毎年のように足を運んでいる人などは経験上慣れていることで危機管理が緩んでしまうケースは少なくありません。それまで何の事故や災害が起きなかったからといって今後も起こらないとは限らないので、慣れ親しんだ場所でも気を緩めないことが大切です。
スキーのようなレジャーは雪山の登山のようにしっかりとした装備が整っているわけではない以上、万が一の地震対策に備えた避難場所の確認や事故を想定した心構えをもって楽しまなくてはいけません。

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