映画館・劇場・コンサート会場での地震
映画館や劇場、コンサート会場は基本的に建物の構造自体はそれなりに丈夫に作られています。しかしながら人がたくさん集まっていることから、人と人が将棋倒しのようになってしまうリスクがあります。そういった会場で大きな地震が起こると安全面を考慮し、中止になることが考えられます。中止になった後は運営の方から避難の経路が伝えられるので、その通りに動いていく必要があります。というのもそれぞれが自分の考えで避難してしまうと出口が詰まってしまったり、混乱が起こってしまったりする可能性があるからです。外の状態によっては避難せずにとどまっておいた方が安全であるという場合もあります。とにかくもたらされる情報を1つ1つを丁寧に聞くようにしましょう。
駅・サービスエリアでの地震
駅にいるときに地震が起こった際には基本的に倒壊から逃れるために外に出ることが必要となりますが、大きな新幹線の駅などの場合は中にいた方が安全な可能性もあります。しかし、地下の駅にいる場合はこの限りでなく、地上に出る必要性が非常に高いです。駅員の方などの指示を聞きつつ、時には自らの状況判断も大切になります。サービスエリアはガレージなどのスペースがあるため、地震の危険がやや及びにくくなっているものの、海が近い場合は津波の恐れがあるので退避する必要があります。海が近い時はなるべく高いところを目指して移動します。津波は想定外の高さになることも多いのである程度の高台に行っても安心せず、さらに退避を続けることが重要です。
いち早く正確な情報を掴む
ラジオ受信機能付き携帯電話
地震の際には情報の収集が非常に重要です。どこが倒壊しているのか、津波はどの程度の高さが想定されるかといった情報を手に入れておきましょう。実際に地震に遭ってテレビなどが壊れてしまった際には震源がどこかさえ分からない可能性すらあります。そこで便利になるのがラジオ受信機能付きの携帯電話です。ラジオ、テレビ、スマートフォンなどのどの通信機器が機能するかは分かりませんが、複数の情報端末を持っていれば情報を得られる可能性が高まります。もし情報を得られなくて困っている方がいるのであれば、知らせてあげるのも大切です。震災などの騒動の際にはデマが流されることもあります。デマに惑わされることなく、正確な情報を手に入れるようにしましょう。
現地の避難所をあらかじめ確認しておく
震災が起こると建物の倒壊や津波の被害などを受けにくい位置に避難する必要があります。ところが、いざ震災が発生してからではどこが安全か分からず、避難する場所に悩んでしまうというケースも起こり得ます。そこで現地の避難場所をあらかじめ確認しておくことをおすすめします。地震によって被害が発生すると道の状態も普段とは大きく変わることがあります。そんな状況下でも適切に避難するためには事前に確認しておくことが有効となります。震災で被害が大きい中、地図を見ただけでベストなルートを進むことは困難です。そういった点からも日ごろの防災意識が重要と言えます。避難所の設備を把握しておくと一層安心して避難しやすくなります。
車での移動は危険が伴う
渋滞に巻き込まれる、徒歩が安全
震災の際には車で移動することには危険が伴います。車には一定の耐久性があるものの、道路に沿っての移動しかできないため津波などには強くありません。車はある程度浸水すると電気系統が故障してしまうことと、水圧の関係でドアが開かなくなってしまいます。加えて渋滞などに巻き込まれると移動がかなり制限されてしまいます。そういったことから避難をする際には徒歩が安全です。徒歩であれば高台に避難するなど、柔軟性をもった行動が行えます。なるべく素早く逃げることが大切ですが、余震などが発生している最中には際には無理に動かず、安全を確保するようにしましょう。一気に駆け抜けると疲労が蓄積するので長期的に見て徒歩での避難がおすすめです。