ペンダントライトの耐震


震度7に耐えた本棚

まずは、ペンダントライト(吊り下げ式)ではなく、シーリングライト(天井固定)を選ぶ

吊り下げ式のペンダントライトは、吹き抜けの空間や天井の高い部屋に多く使用されており、天井から1本のコードで吊り下げられているため、地震の揺れに対して非常に弱い照明器具です。
インテリアとしていくつも並べて吊るしていたペンダントライト同士が大きな揺れとともにぶつかり合い、割れたガラス製のカバーが飛散したり、壁や天井に穴をあけながら破損する危険があります。
コードそのものが切れ、照明そのものが落下することも考えられます。
そのため、部屋の中心の照明器具は、天井固定式のシーリングライトに変更することが地震対策として望ましいです。
シーリングライトは、あらかじめ落下防止装置が付いていたり、アクリル製のカバーが割れにくく安全性が高い照明器具です。

しかしオシャレなデザインのペンダントライトが流行っているのでほしくなる

照明器具の良し悪しやデザインによって、お部屋の雰囲気はがらりと変わってしまいます。
安全かつ明るく実用的なシーリングライトは、耐震性が高く掃除の手間もかかりませんが、ほとんどの場合味気ないデザインで、どのタイプも同じように見えてしまいインテリアとして楽しみが少ない単なる照明器具であることが多いです。

その点、ペンダントライトのインテリア度の高さは素晴らしく、お洒落なお店や販売店に行くと必ずお洒落な照明として目に入ってきます。
流行の海外のアウトドア風なインテリアにぴったりな素朴でワイルドなデザイン、イタリア製の照明器具はまるでアート作品のように美しい物が多く、一目ぼれのように耐震を忘れて欲しくなってしまいます。

なるべく吊り下げコードの長さが短くなるようにして、地震での振れ幅を小さくする

ペンダントライトが危険なのは、地震の揺れを受けて大きく振り子のように激しく揺れてしまうからです。
吊り下げコード部分の長さが長いほど、先端にぶら下がっている照明部分に重心が集中するため、振り子の原理で危険度が高まります。
急にシーリングライトへ付け替えができない時等や、まずは現在のペンダントライトを使用し続けたい時は、付属の吊り下げコードの長さを短くするように調節しておくと、地震の揺れに対して振り幅が小さくなり、衝撃度が抑えられます。

ペンダントライトを落下防止ワイヤー等で3、4か所天井に固定する際、フックが取り付けられない場合には、吊り下げコードをダクトパイプで固定して補強し、付け根をソケットで止めて固定する方法もあります。
この場合も吊り下げコードを短くしておくと作業しやすく安全で、景観を損ないません。

付属コード一本だけで吊り下げるのではなく、追加で細いワイヤー3本を3方向に伸ばし天井にフックで固定する

どうしても現在使っているペンダントライトの付け替えが難しい場合や、変えたくないほど気に入っているまたは景観を壊したくない場合は、地震の際の揺れ防止策として、付属コード1本で吊り下げるのではなく、釣り糸、チェーン、落下防止ワイヤー等で3方向又は4方向から天井にフックで固定する方法があります。
このような照明器具用耐震対策の落下防止ワイヤーは通販でも購入可能です。

家庭でできる照明器具の揺れ・落下防止対策が手に負えない場合や工事の腕に自信がない時には、無理をせず専門業者に依頼することも可能です。
大きな吹き抜けに設置されたペンダントライトの補強など、見た目の外観を損なうことなく工事を済ませることができます。

デザインや素材をよく検討しよう。ガラス製より布製や樹脂製を選ぶ。電球が割れても飛び散りにくいシェードの形状であること。

ペンダントライトの耐震性が問われる中、お部屋の雰囲気づくりには欠かせない重要なインテリアの要素として、どうしてもペンダントライトを照明器具として取り入れたい時があります。
その場合には、カバー素材に割れにくく軽量な材質を使用しているデザインを選ぶようにします。

アメリカンヴィンテージ風なウッドフレームや流木アートなどの木製品、割れにくいアクリル樹脂素材のシンプルなシェード、和モダンで軽い籐や木と和紙でつくられたデザイン、クラフトアート的なデザインの生地素材などです。
これらのクリエイティブなペンダントライトの照明は、シーリングライトやガラス製のペンダントライトにはない、見ただけで心がときめいてしまうほどお洒落なアート感覚、モダンなデザインが多く見つかります。

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