本棚の地震対策

地震による本棚転倒で死者も出た

本棚は基本的にある程度の頑丈さが必要となるので重量も大きくなっています。そこに本が何十冊も入っているわけなので合計の重さは相当なものになります。それだけ重いと倒れにくいのも事実ですが、いざ倒れてしまうと非常に大きな衝撃となります。いくら重くても震度6を超えるほどの大地震ではいとも簡単に転倒してしまいます。実際に大地震の際に本棚が転倒して、その下敷きになった方が亡くなったケースは存在します。本棚と本を合わせると数十㎏となり、そこに倒れる勢いも付くので人に当たると大きなダメージになることは間違いありません。また、本棚以外の家具も同時に倒れることで一層重量が増し、極めて危険な状態となってしまいます。

本棚の配置

  • 倒れた時に人が寝ていないこと
  • ドアをふさがないこと
  • 割れ物や熱源に当たらないこと

まず本棚が倒れないという前提にするのは非常に危険です。大地震の場合は家自体が倒壊する可能性まであるので、本棚が倒れないと過信しないようにしましょう。人が寝ている場所に倒れる可能性がないように配置しましょう。ギリギリ人に当たらないくらいの場所ならば、地震でズレる可能性もあるので少し余裕をもって配置することをお勧めします。人に当たらないとしてもドアがふさがってしまったり、割れ物に当たったりすると危険なのでその点にも気を付けておきましょう。倒れた際に特に被害が出ない場所を探すことが大切です。もし熱源に当たってしまうと本に火災に繋がってしまう恐れもあります。内陸部における地震被害は火事で大きく拡大することもあるので、熱源には極めて注意が必要となります。

本棚の転倒防止のために

  • 壁に固定する
  • 天井に突っ張る

大地震の時に本棚は倒れてしまう可能性が高いとはいうものの、倒れないに越したことはありません。そのため、転倒防止の対策を講じること自体は有効と言えます。本棚を倒れにくくするには壁に固定するという方法があります。一般的に本棚は壁際に設置されることが多く、壁とテープなどで固定するとテープが剥がれるか、壁が倒壊するかしない限り、本棚の転倒を防止することが出来ます。背の高い本棚の場合は天井と突っ張り棒で固定するという方法もあります。背の高い本棚は背が高い分、倒れた時の被害は甚大となってしまいます。そのため、倒壊の防止策を練ることは非常に大切です。場所にもよりますが、壁と天井の両方で固定すれば一層倒れにくくなります。

重心を低く

  • 辞書や大型本など重たい本は下段に収納

重い本を上段に入れてしまうと重心が高くなり、倒れやすくなります。それだけでなく、上の方の本が下へと降りそそぐ形になって被害が拡大してしまう恐れもあります。そのため、辞書や大型本などは下段に収納することをおすすめします。本棚としてもそのことを踏まえて、下の方の段に大きめの収納があるケースが多いです。本棚の上に物を置く場合はなるべく重い物を置かないようにしましょう。本棚の上であっても合計の重量としては加算される形になるので、倒れた時の衝撃が大きくなってしまいます。また、それほど背の高くない本棚でも割れ物は置かないことをおすすめします。本棚から落ちた時に割れてしまうと、それが怪我に繋がる恐れがあるからです。

本の落下防止に

  • 滑り止めやロープの設置
  • 本を詰めてスキを作らない

本棚が転倒しなかったとしても本が落下してしまう恐れもあります。本といえども落ちてくるとそれなりの衝撃が生まれてしまいます。それに大切な本を傷つけたいというのは自然な感情です。滑り止めやロープを設置することで本が落ちてしまうことを防ぐことが出来ます。本の量も大切です。スカスカに収納していると小さな地震でも落下してしまう可能性がありますが、しっかりと詰めてあればそう簡単には落ちません。これは本だけでなく、CDやDVDなど他の物に関しても同様です。本と本の仕切りはその役割の関係上、少し重いケースが多いです。落ちてしまえば大きな被害に繋がる可能性もあるので、仕切りも落ちにくい状態で使用するようにしましょう。

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