大地震の際に安全な場所つくり
大地震が発生した時に、安全な場所は何処でしょうか。
比較的新しい建物の場合は、建物が全壊するより、倒れてくる家具での負傷や閉じ込められる危険の方が大きいと言われています。
そのため、まずは、窓ガラスを避け家具のない壁側や柱付近が安全な場所です。
すぐに移動できるようであれば、落下物や家具の転倒がない廊下や玄関の方がより安全です。
むやみに外へ飛び出すと、倒壊した物の下敷きになる可能性が高く危険です。
しかし、耐震性が乏しい古い全壊の危険がある建物であれば、一刻も早く外部に脱出した方が安全度は増します。
いくら廊下や玄関が安全な場所だからと言って、壁に落下物や落下後にガラスなどが飛散する大きな鏡がかけてあったら危険です。
普段から地震に備えて安全性の高い玄関つくりを心掛けていると安心です。
避難する前にしておくべきこと
大きな地震後の揺れがおさまるかまたは同時にできる場合に行っておくのが、避難するための出口の確保です。
地震の大きな揺れが収まったら、避難することを考えなければなりません。
真っ先にしておくべきことは、大きな揺れでは一発、またはその後に続く余震により建物が歪むと玄関のドアが開かなくなってしまう事が予測されます。
そのため、真っ先に玄関の扉を開けておくのが避難への第一歩です。
子供の頃に学校で教わる古い時代の避難マニュアルでは、火の元の確認が真っ先に挙げられていましたが、出火の可能性がある状態や目の前にコンロ等が置いてある場合を除いて、火の元は最優先事項ではありません。
現在の都市ガスは、震度5弱~5強でシャットダウンするようになっています。
むしろ玄関の上に設置されているブレーカーを落としておくことが、電気復旧の際の通電火災を防ぐことになります。
避難経路にあるドアの耐震性を高める工夫
大地震が起きた際に二次災害の被害が大きかった理由に、ドアが開かず避難経路が確保できなかったということがあげられます。
ドアと扉を止めている丁番やドアそのものの変形や破損が原因です。
このことから、地震災害に合う前にドアや玄関付近の安全性や耐震性を高めておく必要があります。
すぐにできることは、玄関前にベビーカーや自転車など大きな物を置かないということです。
次に可能なことは、内部にスプリングが埋め込まれた耐震丁番、玄関が歪んでもドアが入り込まないようにする耐震枠に変更することです。
物によってはDIYでも可能ですが、専門業者に依頼することで対応可能です。
また、専門業者に依頼するドアの施工では、盗難対策もあるため一度検討してみる価値はあります。
玄関の鏡を免振にする
安全と言われれる玄関には、実は飛散すると危険なガラスでできた大型の姿見を壁にかけている家が多いです。
玄関の安全性を高めるためにも、この大きな鏡はいざという時のために置かないか、または免震にしておく必要が考えられます。
耐震マンションでは、耐震であったはずの姿見が割れた事例が多くあります。
それは施工の際の耐震か免震の違いによります。
アルミフレームや取り付け金具の耐震施行に対し、免震は両面ミラーマットとボンドで試工します。
そのため柳のようなしなやかさがあり、地震の揺れの衝撃に強いのです。
インテリアとして見た目重視の耐震デザイン設計では危険が伴うため、玄関に姿身を設置する際は免震を考慮しておくことが望ましいのです。
防災グッズとしての貴重品
震災時には持って避難するべき防災用品が多数ありますが、その中でも重要な物が貴重品です。
まずは、すぐに入用となる現金、そして当面の生活費を確保する預金を引き出すための通帳やキャッシュカードです。
次に、公的手続きの際必要になる印鑑や、身分証明書や受診の際に必要となる健康保険証、免許証、パスポート類です。
加入があれば、保険申請のための保険証券は必ず必要になってくるため必要です。
たいていの場合、これら貴重品は一か所ではなくバラバラに保管されています。
重要な物を1か所に置いておくことは危険ですが、本人も家族もまったくわからない一貫性のないしまい方や緊急時に取りだせないような場所に置くことは、避難時に貴重品を持ち出せなかった人達の共通する点です。