最近日本において非常に揺れの強い地震が多発していますね。しかもその震源はある場所だけで起こるのではなくて、日本全国どこでもです。東日本大震災、熊本地震などその悲惨さゆえに今なお復興が続いているものや、直近では大阪の北部を中心として震度6強の揺れを観測しましたし、北海道の方でも震度4,5程度のものが来ています。また将来的には南海トラフ地震が起こると言われていますし、間違いなく日本は地震大国です。では世界に目を移した時に地震の発生というのはどうなっているのでしょうか。今回はこの点について地震の各種のランキングを見ていくとともにご紹介していきたいと思います。私たちが暮らす日本は何位ぐらいになるのでしょうか。それでは見ていきましょう。
まず単純な地震の発生数から見た順位を5位まで発表していきます(参照:http://www.insidermonkey.com/ 2015年)。
- 第一位 インドネシア
- 第二位 日本
- 第三位 ネパール
- 第四位 インド
- 第五位 エクアドル
このような順位になっております。日本は世界で見ると二番目に発生数が多いようですね。なーんだ世界で二番目なのかと少し見くびってしまう人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。この5つの国を見てまず第一に分かるのは先進国であるのは日本だけで他はいわゆる発展途上国とよばれる国々です。高層ビルといった建築物がある面積あたりに密集している度合いは明らかに日本が一番です。となると一発の地震での被害は想像絶することになります。
次に日本と同じ面積であるとしたときにマグニチュード5.5以上の地震が発生した回数、すなわち日本の面積あたりの地震発生回数の世界ランキングを見ていきたい思います(参照:国連開発計画(UNDP)「世界報告書:災害リスクの減少に向けて」2004年,World Development Indicators 2004年 )。
- 第一位 コスタリカ
- 第二位 キプロス
- 第三位 アルバニア
- 第四位 エルサルバトル
- 第五位 ギリシャ
このような順位になっております。ちなみに日本は第六位です。あれ、それでは日本はそんなに多くないのと思われたかもしれませんが、このランキングの5位までの国,ギリシャを除くと圧倒的に地震の発生回数が日本に比べて少ないです。
いままでランキングについて見てきましたが、そもそも地震が発生するのはどういう場所なのでしょうか。こちらを説明したいと思います。まず地震が発生するメカニズムですがこちらは言ってしまえば地殻のずれです。地球はプレートという大きな一枚岩のような殻でいくつも覆われているのですが、こちらは少しづつですが確かに動いています。そして結果として他のプレートとぶつかりあって、片方はもう片方の下に引きずり込まれます。ただプレートも引きずり込まれっぱなしでいるわけにはいかなく、いつか耐えきれなくなって引きずり込まれた下から跳ね返ってきます。このときの振動が地震というわけです。ですから、地震が発生するのはこのプレートが交錯する場所だということです。
では日本の所在地のプレート事情はどうなっているのかといいますと。これが最悪な状態になっています。日本はユーラシアプレート、北米プレート、フィリピン海プレート、太平洋プレートというとても大きなプレートが四つも交錯する地点上に存在するのです。こうなると日本で頻繁に地震が発生するのも納得がいくものです。以上見てきたように、日本という国は面積当たりの地震発生も、単純な地震の発生も非常に多い世界で最も地震が多い国といっても過言じゃない国だということがわかります。また島国であるがゆえに、東日本大震災のような津波の被害も甚大なものになってしまいます。だからこそ普段から地震が発生してしまった時のことを想定した取り組みをしなければなりません。この記事を読んでさらに防災への意識を高めてもらえると幸いに思います。