地震の原因と種類、プレート・断層とは、日本は何故地震が多いのか分かりやすく説明

震度7に耐えた本棚

我が国日本は頻繁に地震が起き、しかもその被害が大きいことから「地震大国」とよく言われています。しかし、それは今に始まったことではなく、古い歴史年表をさかのぼってみても、もう何度も繰り返し大きな地震の被害に遭ってきました。有名なところで、「関東大震災」や今も記憶に残っている「阪神淡路大震災」などがあります。では、今日は、その地震の原因とは一体何なのか、地震にはどんな種類があるのかを説明していく上で、よくニュースなどで耳にする「プレート」「断層」とはどういうことを示しているのかといった語句説明にも触れていきたいと思います。日本がどうして地震が多い国と言われているのかについて、それでは紐解いていきたいと思います。

では、まず最初に、地震の原因についてお話する上で、絶対に使う「プレート」という言葉についてご説明します。私達が暮らす地球は、中心部分から、核、マントル、地殻という三層の構造になっています。この一番外側の「地殻」の部分とマントルの上の方の表面部分は硬い岩盤になっています。この岩盤は板のような形状をイメージしていただくとわかりやすいでしょう。この厚さ100kmくらいになる岩盤のことを「プレート」と地学用語ではいいます。実は、地球の表面は十数枚のプレートに覆われています。 このプレートどうしがぶつかったりすると地震が起きるといわれています。プレートが原因の地震には、2通りありますので、次にそれについて見ていきましょう。

1つ目は、プレート同士がぶつかり合う部分で発生する「海溝型地震」というのがあります。これは私達が暮らす陸地(大陸)のプレートと海溝とよばれる海側のプレートがこすれて、海側のプレートにひっぱられそうになる際に、大陸側のプレートが耐えられなくなり跳ね返した拍子に起きる地震をさします。ですから、基本的に沿岸部に発生する地震だとイメージしてください。次に、2つ目として、海側の影響なしに、内陸部(陸地)だけのプレートどうしがズレることによって起こる 「内陸型地震」というものがあります。これは、海側が関係していませんから、津波などの影響もなく、震源地が浅いという特徴があります。但し、「断層」と呼ばれる、地層や岩石の中の割れ目に沿って両側の岩盤で上下や左右にずれている部分(ひずみ)が悪さをすると、阪神淡路大震災といった大きな被害をもたらすと言われいます。特に、ニュースなどでも度々耳にされていると思いますが、「活断層」には気をつけなければなりません。活断層とは、近年の地質時代において繰り返し活動している断層のことをいい、これは、近い将来に再び大きなズレを生じさせる可能性がある危険な断層といわれています。

このように、地震が生じる原因とは、「プレートのぶつかりあい」だけで生じることもあれば、そこに加えて「活断層のズレ」というダブルパンチで起こる可能性があるということが見えてきました。しかし、ここで皆さんも、疑問が生じてくるはずです。同じ地球上に暮らすほかの国々は、なぜ、日本のように地震の被害が少ないのでしょうか。そもそも日本はこんなにも地震が多いのは一体なぜなのでしょうか。それを紐解く鍵は、日本の位置に関係しているといわれています。地球を覆っているプレートですが、たった十数枚しかありませんが、じつは日本はそのうちの4枚に囲まれているというのです。また、近い将来動くであろう活断層も国内になんと2,000以上あるといわれています。

こういった状況下に置かれているというだけでも、地震の発生が多いというのがわかりますが、加えて、3つの「トラフ」(南海トラフ、駿河トラフ、相模トラフ)が日本には走っています。このトラフというのは、海底にある深い溝のことをいいます。これらがあるということは、最初のほうでお話したように、海側のプレートが大陸側のプレートを刺激しやすいということにつながります。その反動からくる地震の影響によって、今までにないくらいの巨大な地震が発生する可能性が懸念されています。なぜなら、日本は多くの活断層をもっているからです。地震が多いのはなぜかということが、近年の地質学者たちの研究でこうして解明されてきました。日本で生きる限り、地震を避けることはできないかもしれませんが、他人事とせずに防災の意識をしっかりと持って日々の事前準備などをしてはいかがでしょうか。

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