緊急地震速報のアラームを消すのは危険、鳴ったら取るべき行動を考えておきましょう

震度7に耐えた本棚

緊急地震速報とは地震の発生直後に、各地での強い揺れの到達時刻や震度を予想し、可能な限り素早く知らせる情報のことでテレビ、ラジオ、携帯メールなどで確認することができます。
全国約270箇所の地震計に加え、全国約800ある国立研究開発法人 防災科学技術研究所の地震観測網を利用しています。
緊急地震速報には、大きく分けて「警報」と「予報」の2種類があり「警報」の中でも予想震度が大きいものを「特別警報」として発表しています。
緊急地震速報(警報)を発表する条件は地震波が2地点以上の地震観測点で観測され、最大震度が5弱以上と予想された場合で
震度5弱以上が予想される地域に加え震度4が予想される地域へ速報として発表されます。
震度6弱以上が予想される場合は特別警報として揺れが予想される地域へ発表されます。
緊急地震速報(予報)は予測震度が3以上が予想される場合となっています。

緊急地震速報を発表してから強い揺れが到達するまでの時間は、数秒から長くても数十秒程度と短く、震源に近いところなどでは速報が間に合わない場合が多く発生します。
また緊急地震速報はごく短時間のデータを解析して作られるもののため予測された震度や発生確率などに誤差があり必ずしも正確であるというわけではありません。
そのためアラームが鳴っても地震がこなかったり、予測震度より小さい場合もあれば、アラームが鳴らなくても震度4以上の強い揺れの地震がくる場合もあります。
誤報の可能性を減らすため、2点以上の観測点で揺れを観測した場合に発表を行っていますが事故、落雷などの地震以外の揺れや機器障害により
誤った緊急地震速報(予報)を発表する場合もあります。

緊急地震速報から実際に揺れを感じるまでの時間はとても短く避難や安全確認に使う時間がわずかしかない場合がほとんどです。
また場合によっては緊急地震速報が強い揺れの到達に間に合わないことがあったり
就寝中やテレビラジオのない場所やスマホなどを携帯していない場合などは緊急地震速報に気づかないといったことも起こり得ます。
そのため緊急地震速報を見たり聞いたりした際にできることは限られ実際に出来ることはほとんどない場合も多くあります。
周囲の状況に応じて、速やかにあわてないこと、無理や無茶をしないこと、まず身の安全を確保することが最も重要となります。
地震がおさまった後に自分がどのように行動すべきかについて今いる場所や周囲の状況の確認のための時間と捉えた方が安全に退避や対応できることにつながっていきます。

地震発生時にとっさの安全確保行動がとれない可能性を考え、日頃から地震への備えを心がけると共に室内の安全な場所を把握しておくことが重要となります。
日頃からの備えとして住宅、建造物の耐震化、家具などの転倒・移動防止、備品の落下防止、ガラスなどの飛散防止などを行い
建物の倒壊や避難経路がなくなってしまうことを予防する必要があります。
また緊急地震速報を見たり聞いたりした際に慌てたりパニックになってしまうことを防ぐためにあらかじめアラームをが鳴った瞬間取るべき行動を決めておくことも重要となります。
自宅にいる場合、自宅以外の屋内にいる場合、屋外にいる場合など取るべき行動はことなってきます。
それぞれの状況ごとにやるべきこと、やってはいけないことを決めておくことが安全確保へとつながっていきます。

緊急地震速報のアラーム音は聴覚に障害がある方や高齢者の方などにも聞き取れるよう身の回りですでに使われているアラーム音とは異なる音が使われています。
またより多くの人の注意を引くための音なっているために一聴して不穏な気分になったり恐怖感を感じる場合があります。
そのため携帯電話やスマホで受信する緊急地震速報の設定をオフにしたり、音の鳴らない設定に変更してしまっている方も見られます。
アラームが鳴ったとしても実際にできることは限られているとはいえその数秒から数十秒の行動が生命に関わるかもしれません。
自分や大切な人の命を守るためにスマホでアラームを消すような設定はやめ常に速報を受信できる状態にしいつどこでも起き得る地震に備えましょう。

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