本棚の突っ張り棒の性能は大丈夫ですか?
阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震と、近年に起きた大規模な地震の記憶はまだ生々しく、大きな家具に突っ張り棒などの地震対策をしている家庭は多いかと思われます。
しかし、突っ張り棒の急速な普及は、その性能を問われるものも多く含まれています。
本当に耐震性の確かな突っ張り棒とは、まず第一に震度7クラスに対応する最大耐圧が2トンの物でなければ意味がありません。
突っ張り棒は、支柱だけの点で支えるタイプより、左右2本の支柱と板と板につけられた高密度ウレタンを使用した面で支えるタイプの方が効果が高いです。
ジョイント部分は、ネジが緩んで簡単に伸縮しない物が良く、かつ取り付け付け外しがしやすい物が、再設置しやすい物の方が、引っ越しや家具の買い替えの際助かります。
上下分割式の本棚は倒れやすい。
一体型の本棚がオススメ。
本棚には、大きな一体型本棚と、設置しやすすく、お部屋のインテリアに合わせやすい上下分割式の本棚があります。
上下分割式の本棚は、一体型本棚に比べるとお部屋や本の量に合わせて半棚の高さが選べるうえ、引っ越しや模様替えの時の移動も楽なように本棚を支える板の厚みも薄く、軽く作られています。
そのため2段3段と積み上げるように設置した上下分割式の本棚は、大規模な地震に対する耐震性は低く、たとえ突っ張り棒を設置していても本棚の上に重ねて積んだ本棚が、ずれ落ちてしまう可能性があります。
また軽く作られた本棚の薄い板が、地震の振動を受けて折れると、本棚本体の大きな破壊につながり部屋の中で大変危険度が高い状態になります。
板の厚みが2cm以上ないと、割れる危険がある。
安物に注意する。
本棚の板の厚みは2cm以上ないと、地震の振動でたわみ板が割れて本棚全体の破壊につながる危険性があります。
本棚が倒れる危険だけでなく、破壊しながら倒れた状態はその周辺に人や物があればより危険で、仮に倒壊だけで済んだとしてもその周囲にはむき出しの折れた木材が散乱するため、その後の撤去作業はより危険度が増し困難を極めます。
一見本棚が上下分割式でなく一体型で安全と思える本棚でも、安物の家具では、板の厚さが1.5cmの弱い物であったり、しかも本棚本体の上下を支える側板に継ぎ目があるなど、板そのものが割れる危険だけでな、側板の継ぎ目部分から折れて大きく破損する危険性があります。
このような造りの本棚は耐震性はないため、いくら安いといっても購入の際は注意が必要です。
理想形の本棚があります。
信頼性のある耐震本棚の条件は、まず本棚本体が耐震実験をして震度6の震災クラスの地震に対する耐震テストをクリアいることです。
このテストをクリアする条件は、本棚に使用されている板の厚さは2cm以上、側板が連結式でない(つなぎ目のない)、一枚板で造られていることです。
これにより、本棚の板が割れにくいうえ側板が折れたりせず、本棚全体の強度が増し耐震性が大きくアップするのです。
また、本棚本体の破壊を防ぐだけでなく、突っ張り耐震をすることが理想的な耐震本棚の形です。
本棚の天井と部屋の天井の空いたスペースを、面で支える突っ張り棒でしっかり固定することで、震度7クラスの地震に対する耐震があることが耐震実験で立証されています。
耐震実験の動画は説得力が高い。
本棚の耐震実験をして耐震本棚を製造しているメーカーがあります。
その耐震実験の動画の説得力は高く、もし、このような本棚の下で、寝ていたら、ドアの前に倒れ込まれたらと思うと怖くなってしまうほどの凄い恐怖感に襲われます。
大きい本棚のある書斎や勉強部屋の風景は非常に知的で趣のある物でもあるため、蔵書が多い本好きはもちろんインテリアとして活用されている人も多いものです。
それだけに耐震実験で崩れてくる本棚は、職場や学校、特に一般家庭やワンルームの部屋でもよく見かけるタイプなため、そのリアルティある映像に恐怖感が増します。
耐震実験の動画は、家具購入の際の大きな判断基準となるため、これから購入を検討する人にはぜひ見ておくことをお勧めします。
既に本棚が設置済みの方であれば、点検注意すべき点と補強や移動の目安、買い替えも検討できる内容となっています。