電車内での地震を想定する

電車内での地震による被害を防ぐために

東日本大震災から7年余り、鮮明な記憶も薄れてきてはいるものの、また再びあのような大地震に遭遇したらと、電車の利用を躊躇してしまうことはありませんか?
阪神大震災の時もそうでしたが、大勢の乗客が乗せて運行する通勤電車の時間帯に、もしまたあのような大地震に襲われたらと思うと心配になってしまいます。
しかし、日本の鉄道は地震対策が非常に進んでおり、深刻な被害が出る「脱線」や「横転」は、そうとう大規模な地震がない限り気にしなくて良いレベルです。
電車の車内は、他の線路や車、落下物、トンネル内に至っては高圧電線が走っている外に出ることに比べると安全なのです。
電車が地震を検知し緊急停車した場合は、身を守るためにもむやみに車外に出ないようにするべきです。

電車が地震で止まるようなことが起きてしまったら

地震が起きた際には、電車が止まることがあります。
これは日本の鉄道では、震度4以上の地震を検知すると、電気を遮断して強制的に停車するシステムになっているからです。
地震を検知すると3秒後に緊急停止となりますが、それと同時に「緊急停車します」と車内アナウンスが流れます。
突然の大地震の場合には、慌てて非常用コックを使い車外に出ようとする人がいますが、まだ通電しており感電する可能性があるため大変危険です。
座席に座っている場合は、頭上からの落下物に備え体を小さくし、バッグや手などで守ります。
立っている場合は、吊革にしっかりつかまりブレーキの際倒れないようにします。
電車内は外に比べると安全のため、安全確認が済み運転再開するまで焦らず辛抱するのが賢明です。

電車事故で最悪の被害となる脱線と横転

大規模な地震で起きる深刻な死傷事故には、電車がレールを外れる脱線やその車両に引きずれられる横転があります。
脱線の衝撃は乗客を直接襲い、圧死となる危険があります。
横転の場合は、車内がドラム式洗濯機の中の様となり、人が降ってくるほどの事態になります。
人が凶器となった状態です。
こうなった場合は、頭を打たないよう吊革に体を預け体勢を保持するしかありません。
この危険な状況から身を守る方法は、普段からこれまでの震災で車両被害が起きている先頭車両とその次の2両目には乗車しないようにすることです。
また、車両内で一番安全なエリアは、車両内の圧力を受けにくいドア付近や長椅子の両端であることも頭に入れ、日ごろから乗車を心がけるしかありません。

地下鉄と新幹線乗車時の緊急停車時の対応

地下鉄の場合も地上を走る電車と対応は同じで、震度4以上の地震を検知すると電気を遮断して強制的に停車するシステムです。
地上と同じ非常用電源があるため、真っ暗闇で閉じ込められることはありません。
地下の密閉感が恐怖やパニックなど精神不安にかられますが、外に出ようとする行為は感電の恐れがあり危険です。
地震の揺れが収まり安全確認が終われば運転が再開され、最寄り駅でドアも解放されます。

新幹線の地震探知システムは、検知後2秒で緊急停車となります。
新幹線の場合は、通常の電車より速い速度で走行しているため、緊急停車時の衝撃が大きく注意がより必要となります。
座席に座っている場合は、座席と座席の間のスペースにしゃがみ、頭を保護します。
立っている場合は、手すりを強くつかみ倒れないようにします。

電車内における地震対策

もし電車乗車中に大地震に遭遇してしまったら…。
多くの人が考えない日はありません。
電車に乗らなければその危険性は0%で済みますが、日本の鉄道の地震対策を信じて、以下の対策を予備知識として心得ておくのが現時点では得策です。

  1. 普段から先頭車両とその次の車両は、いざという時脱線や横転事故の被害が大きいため乗らないようにします。
    もし乗車する場合にはドア付近に立つか、長椅子の両端に座るようにします。
  2. 電車が地震検知をして緊急停車しても、むやみに外へ飛び出さず、座っている場合は座席又は座席と座席の間で体を小さくし頭を落下物から保護し、立っている場合は倒れ込まないように吊革や手すりにつかまります。
  3. 安全確認が済み、運転が再開するまでじっと辛抱します。

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