地震雲とは?どんな種類がある?地震の予知は嘘?本当?

震度7に耐えた本棚

地震雲とは

地震雲という言葉を聞いたことがあるでしょうか。通常の雲とは違う、特殊な形状をしたもので、地震の前後に現れると言われるものです。
日本はご存知の通り、他の国に比べて地震が起きる頻度が高く、しばしば「地震大国」のように表現されます。そのようなことから、なんとか事前に予知できるものはないかと研究されており、その一つがこの地震雲です。2018年6月18日には、大阪を震源として震度6弱の地震が起きました。未曾有の大災害と言われた東日本大震災、そして熊本地震も記憶に新しいところですが、実はこれらの地震の前後には、独特な形の地震雲が観測されていたという情報がながれているのです。放射線状に広がったもの、渦巻き状など、その形態は様々です。

地震雲の種類

具体的にどのような地震雲がよく観測されているのか、実際に観測したとインターネット上で話題になっているものからいくつかご紹介していきます。まずは波紋形地震雲(はけいがたじしんぐも)と呼ばれるものです。これは雲が波紋のような形状をしています。目撃例の約1割を占めているといわれています。次に断層形地震雲(だんそうがたじしんぐも)と呼ばれているもの。こちらは雲の密度がとても高く、青空との境界線がとてもはっきりしているものです。他の地震雲と呼ばれるものに比べて、異常さが際立っています。さらに肋骨状形地震雲(ろっこつじょうじしんぐも)と呼ばれるものがあります。字の通り雲が肋骨のような形状をしており、雨の前兆ともいわれています。

地震雲は本当にあるのか?

他には、本当に地震雲?通常の雲と何が違うの?と思われる形状の地震雲もあります。例えば、弓状形地震雲(きゅうじょうがたじしんぐも)と呼ばれる雲。こちらは雲が弓のように広がっていく様子が特徴で、色が濃かったり雲が長かったりすると、揺れが大きいとする声もあります。他に稲穂形地震雲(いなほがたじしんぐも)というものもあります。稲穂よりもかなり太い棒状の雲が、長く続いている形状のものをいうようです。
このように一口に地震雲といっても、さまざまな形態のものがあります。最初に述べた特徴的なものから、通常よく目にするような雲までさまざまあります。本当にこれらはすべて地震雲と呼べるのでしょうか。そもそも地震雲とは本当にあるのでしょうか。

地震雲は科学的には立証されていない

実は地震雲は話題にのぼることがたくさんあるにもかかわらず、科学的には立証されていないのです。気象庁のホームページでも、正式に否定されています。気象庁の説明を要約すると、雲の形状は大気の影響を受けて形成され、地震は大地の現象。つまり、両者に因果関係は全くないということです。また気象庁の説明によれば、仮に地震の前後に不自然な雲が見られたとしても、それは気象学的にすべて説明ができる現象とのことです。たしかに地震大国の日本においては、震度1程度の小さな地震はかなりの頻度で起こっています。そして雲は一定の形ではなく常に変化をしているため、その時々の形状はアッと驚くもののこともありますよね。それぞれがあるタイミングで偶然に合致すれば、地震雲と誤解されてしまうということです。

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