頭を強打した際の応急手当

頭を打った際に気を付ける事は『脳へのダメージ』があると致命的な事態になるため、最終的には脳神経外科に運び込み、CTで確認してもらうことでしか判断できません。例えば頭蓋内出血があったりしても症状が出ていない時があると素人でも専門家でもパッと外から見ても絶対に分からないのです。危険な打ち方をしたときは必ず病院に運び込み、CTを撮ってもらうことを心がけましょう。ただし、CTは放射線での撮影ですので、被曝の危険性もあることは覚えておきましょう。しかし、症状が顕著に出ているときは直ぐにも命の危険な状態ですので、やむを得ない場合もあるので、そもそも頭を危険な打ち方をする事をできる限り避けるのが一番であるのは言うまでもありません。

では、危険な頭の打ち方とはどう言ったものなのでしょうか?これは交通事故やラグビー等の激しいぶつかり合いをするスポーツ、落下事故と言った物が挙げられます。車やバイクにはねられた、事故の衝撃で車やバイクから放り出された、1メートル以上の高さから落ちた、5段以上の高さの階段から転げ落ちた等があります。これは大人の場合ですので、子供であると今挙げた基準よりももっと軽い衝撃でも危険な打ち方になる可能性が高まります。例えば、2歳以下の幼児であるなら90センチ以上の高さ、2歳より上の子供なら150センチ以上の高さから落ちてしまったりすると非常に危険です。子供は自分で自分を管理できないのですから、親御さんが細心の注意を払う必要があります。

では、頭を危険な打ち方をするとどんな症状が表れるのか?これは様々ありますが、記憶が無くなったり意識が無くなったり、話が通じない脈絡のない話し方だったりすると危険信号です。他にも連続した嘔吐、身体の痙攣、痺れや麻痺、二重に見えていたりする頭への衝撃に対する身体の反応も危険信号です。パンダの様なクマが出来たり、耳の後ろにアザが出来たりするのもどこかに異常がある反応ですので露骨に危険な症状が出ていなくともお気をつけください。子供の場合は痛みがあると大泣きして、確かな問答が出来ませんので、自分の状態をきちんと知らせる事ができません。症状自体は大人と同じ物が多いので、頭を打った時に意識が無くなったり、呼び掛けに応えなかったりしたら、直ぐに病院に行きましょう。

危険な打ち方かもしれないけれど、症状が出て来なかった場合、何ともなかったのかな?と思うのなら様子見することもできます。脳への衝撃から来る症状はおよそ24時間で出てくる事が多くなります。全く様子が変わっていなかったり、一度だけ嘔吐してそこからは変わりない状況ですと、様子見をすることも可能です。ただし、急に症状が表れる事もありますので24時間は下手に外出せずに、事情を知っている人が居ない状況や、お風呂等の長時間一人で居る状況は避けましょう。2~3日が経っても症状が一切出ないとほぼ安全です。ただし、少しでも違和感を覚えるのなら、やはり病院に直ぐに行くのが重要です。脳は複雑な器官ですので、思いもよらない症状が出ているかもしれません。

以上、様々な危険性や頭を打った際に出てくる症状を挙げてきましたが、やはり病院に行くのが大事になってきます。少しした切傷などとは違い、致命的な事態になる危険性が高いからです。もしも頭を打った際は頭を高くして寝かせ、冷やしたタオル等で冷やしてください。そして頭への衝撃で出血があるのなら圧迫止血をして、病院へ直ぐに搬送しましょう。この際、意識が無かったりすると、呼吸が出来なくなったりもしますので、横向きの姿勢を取らせた上で上を向かせる気道確保体勢を確保してください。頭の症状は専門家も効果的な応急手当をすることすら難しい物ですので、素人である人間が適当な判断で甘く見て、後々後悔するくらいであれば脳神経外科のある病院に行きましょう。

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