目に異物が入った際の応急手当

目に異物が入った時の状況。

大きく分けて、

1)液体や粉末状のものが目に入ったとき

2)固形物が目に入ったとき

3)眼球や目の回りを切ったり刺したとき、の3つがあります。

3)は厳密には異物が入った状態ではありませんが、異物が入って傷ついた状態だと考えてください。まず、液体や粉末状のものが入った状態として例に挙げられるのは、洗剤、漂白剤、カビとり剤等の家庭の薬剤の他に、接着剤、ヘアカラー、石灰、セメント、それに理科の実験などの薬品なども想定されます。次に固形物として挙げられるのは、作業中に鉄片や木片や飛んだものが入たったり、虫が目に入ったような場合です。最後に、異物が入って傷ついた場合として、カッターで目に傷がついた針が刺さったなどです。

液体や粉末状のものが目に入ったときの対処の仕方。

薬品のような液体や粉末状のものが目に入ったときは、まず水で洗い流すことが重要です。びっくりしたり沁みたりして多少パニックになりますが、すぐ蛇口のある所へ行き最低十分以上目に直接水をかけたり、洗面器に水を貼ったところへ顔を入れ目を開けます。目をつぶっては効果がないのでそのまま開け続けることが重要です。眼科へ受診してもすぐには見てくれないことが多いので、入った直後に周りの誰かが連絡したり、水を用意しながら最初に連絡すると良いかもしれません。10分したらそのまま眼科へ受診し処置をしてもらいます。恐らく10分程度目を洗えばいくらか刺激も改善され、心も落ち着くので処置を受けるのに適したコンディションで受診できると思います。

固形物が目に入ったときの対処に仕方。

固形物が目に入った時は、液体の時とはやや異なります。最初に眼科医へ連絡する所は同じですが、目の表面や周囲の汚れたところをすぐに水で洗い落とします。液体と異なるのは長時間水につける必要はなく、眼球が傷ついている場合は無理に目を開ける必要がないと考えます。軽く汚れを取る程度で良いと思います。注意が必要なことは出血していた場合無理に目を圧迫しないことです。きれいなタオルやティッシュをまぶたの上から軽く当てる程度で問題ないと思われます。この時も刺激や出血で驚いたりパニックにならず極力目の汚れを落としたり出血を拭くことに集中すべきだと考えます。準備ができたら眼科を受診するという形になります。

異物が入って眼球が傷ついた状態の対処の仕方。

刺さったりした場合は、基本的に固形物が入った場合と同じになりますが、外見のインパクトが大きいため、周囲もパニックにならないことが重要です。そして、最も異なることは眼科ではなく救急車を呼ぶことです。処置としては麻酔や手術など大掛かりな設備が必要となりますから、クリニックでは対応できません。総合病院など大きな施設を受診し、複数の医師やスタッフの協力のもと処置が行われる必要があります。まず救急車を呼び、あとは軽く汚れを取ってきれいなティッシュやタオルでまぶたを覆います。気分が悪くなったら座らせたり横になったりして、周囲の人はけが人を励ましたり、リラックスさせたりすることも重要な行動だと思います。

まとめ

三つのパターンを中心に解説しましたが、重要なことは最初に医療機関や消防署へ連絡すること、水で洗い流すこと、無理に目を押さえつけないこと、そして一番大切なのは本院や周囲がパニックにならないことです。パニックになると全ての行動が無駄になることもあり、事態が深刻なものになりかねません。簡単にまとめさせていただきましたが、それぞれの処置についてもっと詳しく知りたい場合は成書を読んだり、医療従事者に相談することをお勧めします。きっと知ることによって今まで以上に冷静かつ適切な処置ができるようになると確信しています。あとは行動、消防署の応急処置の講座を受講するのも良いと考えます。いずれにしても知ることや行動することは重要です。

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