指や腕が切断した際の応急手当

電動工具を使用して作業しているときに、誤って指を切断した場合の対処は、まず、自分が負傷したことを周りにアピールすることです。怪我をした部位が指の場合、保護具(皮手袋等)を着用して作業している場合が多いため、切断したことにすぐに気づけないことがあります。特に本人が傷口を確認するまで、切断したことに気づかないこともあるようです。なので、まずは周りの作業員や上長等にアピールして、周りの冷静な目で救急車等の手配をしてもらう方が良いと思います。保護具(皮手袋等)の中に切断されている部位が残っていることもあるので、これも冷やして一緒に病院に持って行ってもらうことも冷静な判断ができる人にお願いするべきです。

この切断部位の適切な保存についてですが、私の知り合いで作業時に誤って指を切断してしまった人がいます。この人は指の再接合手術はできませんでした。なぜなら、負傷した際に、本人はやはり指を切断したことを認識できず、指を詰めたと認識していたようです。病院に上司に連れられていってから初めて指の切断であることが判明し、作業現場付近で捜索しましたが、当日は見つけることができずに、接合手術はできなかったそうです。もし、切断が判明し、切断部位も残っている場合は適切な保存が必要になります。この場合、まずは①氷等を入れた袋で冷やすこと。②湿らせたハンカチ等でくるんで乾燥させないこと。③密封容器等に保存して細菌感染を防ぐこと。を心がけてください。

指の負傷だけで命の危険はすぐにはないと思いますが、強烈な痛みと出血に本人は襲われていることでしょう。まずは傷口の応急手当を行う必要があります。この時のポイントは①切断面の保護。②止血。が重要になってきます。切断面の保護については、傷口からの細菌感染を防ぐ意味でも非常に重要です。病院で再接合できないということにならないためにもしっかり行いましょう。まずは、残っている保護具(皮手袋等)を脱がしてください。油汚れ等も付着していると思われるのできれいなタオル等でしっかり拭いてあげてください。その後、きれいなガーゼ(なかなか作業現場にはないと思うので、きれいなハンカチやタオル等)を少し水で湿らせたもので傷口を覆ってください。これも自分ではやりにくいので周りの人の適切な対応が重要です。

次に出血を抑えるための対応ですが、よくテレビドラマ等でご覧になったことがあると思いますが。傷口付近をひもやゴムでしっかりと縛る方法です。しっかりと縛ることで出血の量を抑える効果があります。この時に注意しないといけないことはきつく縛り過ぎて血流を完全に遮断してしまうと細胞が壊死していくことになり非常に危険です。包帯があれば一番いいのですが、広く押さえつけるように包帯を巻いていくのがコツです。当然ながら自分では非常にやりづらいものですし、別の人がやっても、素人では包帯をきれいに巻くのは難しいものです。普段から包帯を巻く練習が必要になってきます。傷口を抑えている部分と傷口の周囲を押さえつけながらしっかりと巻くことができれば現場での応急処置は完了です。

最後に病院での治療と再接合手術になります。何事も早めの受診が必要であることは当たり前のことですが、再接合が可能な時間の目安とされている時間は、およそ8時間以内といわれています。この8時間という時間も、あくまで切断した幹部や切断部位の適切な処置がなされていることが必須の条件になります。できる限り早めの処置を心がけてください。ここでも自分で病院に行こうと思わず、迷わず救急車を呼んで早期の処置を心がけるようにしてください。怪我をしたときは、まず周りに自分が怪我したことを知らせることが先決です。特に電動工具で指切断の場合は、比較的、骨の損傷も少ないため、再接合できる確率も高くなっていますので、あわてず、周りにアピールを心がけましょう。

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