台風24号(2018年)の被害のまとめ

震度7に耐えた本棚

発生から温帯低気圧に変わるまでと全国の被害者数>

9月18日、マリアナ諸島近海で形成した低圧部が、20日9時に熱帯低気圧へと発達。
21日21時、熱帯低気圧から台風へ。アジア名でチャーミーと命名される。
25日0時、勢力を拡大させ、同日3時には中心気圧が915hPaになる。
29日、南西諸島に接近。
30日20時、非常に強い勢力で和歌山県田辺市付近に上陸。速度を速める
10月1日12時、北海道の東を抜けた音、温帯低気圧に変わる。

全国の被害者数(10月3日現在)
死者 4名(鳥取、山梨、京都、滋賀で各1名)→20号と並び、今年2番目に多い(一番多いのは21号の13名)
行方不明者 1名(宮崎)
重軽傷者 104名

様々な記録とそれに伴う被害

★沖縄が全国で最も被害
沖縄県那覇市で、2014年以来の50メートル超え。同県南城市で観測を始めた過去10年で初となる56.2メートルを記録。
この影響で、倒木や中学校のバックネットが倒壊したりと被害相次ぎ、重軽傷が50名を超えました。
つまり沖縄だけで全国の半分近くの被害者がでたことになります。

★首都圏では交通網に大きな影響
東京都八王子市では最大瞬間風速45.6メートルを観測し、観測史上の最大値を更新しました。
これにより、倒木や大規模な停電などで鉄道の運転見合わせが相次ぎ、鉄道利用者に大きな被害が出ました。

つまり、全国各地で記録した様々な記録と比例して、被害も大きくなった、というわけです。

埼玉の神社で被害続出

さいたま市浦和区の調神社では、境内に植えられていた高さ約20mのケヤキが根元付近から倒木。それが電線に引っ掛かり、そのはずみで電柱3本が倒れました。この影響で周辺の住宅など約500戸が停電し、住民に大きな被害をもたらしました。さいたま市は倒木被害だけでなんと112件も発生したようです。埼玉県というくくりで見ると、全体の数は把握しきれないほどにまで上っているようです。
同市大宮区の氷川神社では、境内に植えられていた木の枝が折れ、回廊の屋根が崩壊、さらに東松山市箭弓町の箭弓稲荷神社では、本殿前の内庭にある「ご神木」が倒れるなど、神社での倒木被害が続出しました。神社での倒木被害は縁起が悪いなどという風評被害も今後は懸念されそうです。

全国各地で復興イベントが中止に

ちょうど上陸したのが日曜日だったこともあり、全国の震災復興イベントが中止になったようです。
★中止になった主なイベント
・茨城県水戸市 「第7回水戸まちなかフェスティバル」→来場者の安全を考慮し中止。
東日本大震災からの復興の取り組みとして2012年から毎年行われてきたイベントですが、中止となるのは史上初。
出店するお店にとってはかなり痛い経済的被害となったようです。

・熊本県熊本市 「江津湖花火大会」→ 予備日も開催できず完全中止
熊本復興を祈念して、約1万発の花火が打ち上げられ、毎年大勢の観客でにぎわっていたイベントですが、やむなく開催を断念。

地震という災害に対して復興を祈願したイベントが、台風という災害によって中止せざるを得なくなるわけですから、なんとも皮肉なものです。

復旧作業による二次被害とこれからの対策

沖縄県うるま市内では10月1日、停電の復旧作業をしていた沖縄電力の男性職員1名が感電し意識不明の重体となっているようです。
台風が過ぎ去った10月3日現在もなお、全国各地で復旧作業が続いています。このような二次被害にも注意しなければなりません。

★近年まれにみる異常なペースでの発生数と上陸数
9月中に台風24号が発生するのは1994年以来で実に24年ぶりとのこと。
さらに今年、日本に上陸した台風は24号で5個目になり、すでに平年の上陸数(2.7個)を大きく上回っています。
このペースでいけば、今年中にまだまだ上陸してもおかしくないでしょう。
少しでも被害を減らすためには事前の備え、対策が必要となってくるといえます。

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