安全な車中泊のこつ

安眠の条件は水平を保つ(タオル等でシートの凸凹を埋める)

緊急時の車中泊の基本は、シートを倒してフラットにし、凹凸をタオルで埋め水平を作るようにするのがコツです。
人間は水平な状態でないと安眠ができないためです。
また、膝が曲がった状態で眠ると足の血の巡りが悪くなり、エコノミー症候群を引き起こしやすくなるため、足元にはクーラーボックスやダンボール、衣類を袋に詰めて平置きし、足を延ばした姿勢で眠れるようにします。

最近はレジャーやアウトドアでの車中泊が人気のため、車中泊用として製造され販売されている商品があります。
「車中泊マット」、「シェラフ(寝袋)」、「車用カーテン」等、普段から備えがあれば、就寝時のストレスが軽減されて安眠度が高くなります。
そこまでの装備でなくても、銀マット1枚、100均のエアマットだけでも敷いて眠った方か快適です。

エコノミークラス症候群への注意

長時間同じ姿勢で寝たり、足を下に曲げて眠ると血流が悪くなり、エコノミークラス症候群を発症しやすくなります。
エコノミークラス症候群は、血栓ができやすくなり、肺の静脈を詰まらせてしまい、呼吸困難や胸の痛み、血圧低下の症状、失神、最悪の場合は死に至る怖い症状です。

これを防ぐためには、睡眠時の体をなるべく水平に保ち、足先を心臓と同じ位置にして眠るのを心がけます。
また、水の節約やトイレを控えようと気にするあまり、喉の乾きを我慢したことで血中濃度があがり血栓ができやすくなってしまいます。
3日以上の車中をする場合は、水分補給に勤め、日中は4~5時間おきに車外に出て運動しするようにします。
エコノミークラス症候群は、ふくらはぎにあるヒラメ筋静脈の血栓からはじまるため、ふくらはぎのマッサージやウォーキング、足を上にあげる運動等が効果的です。

必須アイテムと便利アイテム

災害時の車中泊で必須アイテムとなる物は、「カーインバーター」、「車中泊マット」、「シェラフ(寝袋)」、「ウォータータンク」、「車用カーテン」、「防災セット品」、「救急脱出ハンマー」等です。

カーインバーターは、車のバッテリーでDC12V直流電流からAC100V交流電力に変換し、定額消費電力300Wの電子機器に給電可能です。
停電が続いた場合、携帯・スマートフォンの電源を確保するために、バッテリー上がりしないようにシガーソケットから給電できるようにします。
パソコンやランタンなどの明かりも使えるようになるため、避難所から離れた車中泊でも情報が受け取りやすなり、援助が受けやすくなります。
車中泊マットや寝袋、ウォータータンクも長期化する避難生活には欠かせません。

その他、救急セット、簡易トイレ、手回し充電ラジオライトを含む「防災セット品」は必需品です。
プライバシー保護のための車用カーテンもあったほうが良い便利アイテムです。
万が一に備えて「救急脱出ハンマー」は車の中に閉じ込められた際の備えです。

あった方が絶対便利なのは、軽い素材のピクニックセットとサランラップです。
サランラップをかけてから食器を使うと洗わなくて済むことは過去の事例で有名です。

プライバシーを確保する(窓の目隠し)

車の中は四方が窓ガラスに囲まれているため、外側から丸見えです。
女性であればとても気になるところです。
しかし、内側から見えてしまう事も、気持ちが落ち着かなくなってしまう原因になります。

車中泊でプライバシーを確保するのなら、「車用カーテン」がお勧めです。
最近のレジャーやアウトドア志向による車中泊ブームで、フックで簡単に取り付けつけ外しができる車用カーテンが車種別に販売されています。
その効果は予想以上で、広々とした室内に似た空間が得られます。
カーテンは既製品でなくても、緊急時の場合はタオル数枚やブランケットでも可能です。
しかし女性でなくともストレス・疲労回復に役立つ落ち着く空間がカーテン1枚で手に入り、寒冷期であれば防寒の役割も果たすため、普段備えとしてお勧め品です。

日頃からバッテリーやガソリン容量等の車のメンテナンスをしておく

突然の震災では、3日間を自力でサイバイバルできれば救援が間に合い、生存率が高くなると言われています。
車中泊の知識や経験があれば、避難生活のストレスが軽減するのは確実です。

いざという時に、しばらく乗っていなかった車のバッテリーが上がっていた、ガソリンがなくなる直前だった!という事もありえます。
車検は通してあるけれど格安だったため、エンジンオイルが汚れていたり、弱ったバッテリーがそのままにしてあれば、いくら車があっても不具合が続き、不便と不安を増大しかねません。

こうした不備を防ぐためにも普段から車検や点検はしっかり行い、バッテリーの具合やガソリンの状況は余裕を見ていた方が安心です。
万が一のバッテリー切れに備えて、緊急ジャンプスターターを購入し持っているのも、本人だけでなく被災者同士の助け合いに役立ちつ備えとなります。

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