喉が詰まった際の応急手当

喉に詰まりやすい食べ物ってどんな物があるか知っていますか?
おもちがパッと浮かぶ人は多いと思います。
実は詰まりやすい食べ物は他にもたくさんあるんです。

詰まりやすい食べ物に注意

歳を取るごとに唾液の量が減ってしまい、口が乾燥しやすくなります。
さらに飲み込む力が弱まるのも大きな原因。

唾液が少ないとビスケットやクラッカーなどや海苔などを食べると、 誤嚥でむせたりノドに張り付いたり詰まることがあります。

つるりと吸い込むような食べ物も勢い余って詰まることがあり、粘りけが多いお餅なども特に要注意です。

水と一緒に食べたり、小さくして食べるようにしましょう。

おもち・ご飯・パン・飴・お粥・刺身・寿司・魚の骨・りんご・かまぼこ・海苔、わかめ・こんにゃく・ゴマ、豆類・カステラ・カップ入りゼリーなどが特に詰まりやすい食べ物として挙げられます。

喉に食べ物が詰まって死ぬ思いをした経験のある人は65歳以上の高齢者が7~8割。
今まで詰まったことがなくても、注意すべき年齢に差し掛かったら詰まらないように工夫が必要であることを覚えておいてほしいです。

万が一喉を詰まらせてしまったらきっとパニックになると思います。
その時に備え、まず何をすべきかを知っておきましょう。

救急車を呼ぶ(並行して詰まっている物を取り出す)

喉に異物が詰まっていると息ができないので命に関わります。
そこでまずは気道を確保するのが最優先です。

脳に酸素がいかなくなるとわずか15秒で意識喪失、その後3~5分経ってしまうと高い確率で脳に重篤な障害が残ると言われています。

気道確保と同時に119に電話をし救急車を手配しましょう。
近くに人がいる場合は手伝ってもらい、音声認識の機能で手を使わずに救急車を呼べるスマートフォンもありますし、他の電話でもダイヤルした後にスピーカーフォンに切り替えておくと異物を取り除く作業をしながら通話ができます。

一刻を争う事態なので、とにかく救急車を急いで手配しましょう。

詰まった物を取り出す方法

・強く咳をさせる
意識があって、可能であれば強くせき込む様伝えてみます。

・直接異物を掻き出す
異物が見えている場合は、逆に押し込んでしまわないよう気をつけながら、指などで取りだします。
噛みつかれることもあるので注意してください。

・背中を強く叩く(背部叩打法)
後ろから胸元を手で支え、肩甲骨の間を手の付け根あたりで何度か強く叩きます。

・腹部突き上げ法(ハイムリック法)
後ろから腕を回し、腹部の前あたりで手を握り、みぞおちに当て、上に向けて強く突き上げるように圧迫する事で取り出します。

ただしこの方法は反応が全くない人、乳幼児や太っている人、妊婦さんには行わないようにしてください。

・掃除機で吸う
体へのダメージが心配ですが、一刻を争う事態ですので、これも一つの手段です。
最終手段として覚えておきましょう。

無事に喉に詰まった食べ物が取れたら

さまざまな方法をやってみて、なんとか無事に喉の異物が取り出せ、息ができるようになったらすごくホッとして助かったんだと感じると思いますが、安心するのはまだ早いです。
喉に詰まったものを取り除くにはどの方法もなんだか乱暴で強い力を要し、患者の体にかなりの負担のかかることが推測されます。

一見気が付かないところにケガをしている場合もありますし、なにしろ一定期間呼吸が止まっていたわけなので、のちに患者の容体が急変する場合もありますので、病院で必ず診てもらうようにし、喉に詰まった物がなんだったのかや、取り出すためにどんな方法を試みたのかなどをお医者さんに詳しく説明することが大切です。

詰まるのを防ぐには

・腹式呼吸での深い呼吸を心がけ、呼吸機能を高めると、万が一気管に入っても食べ物を排出しやすくなります。

・パ行、ラ行、タ行、カ行、マ行の発音を繰り返します。
食べ物を飲み込む時の様に口、舌、のどを使うので、器官を鍛えることができます。

・肩の力を抜いて、首をゆっくり前後・左右に動かし、首筋をしっかり伸ばし、ほおをふくらませたり、へこませたりを繰り返し、首や口、舌の周りの筋肉をリラックスさせることで、飲み込む時の筋肉の動きがスムーズになります。

・食事する際、正しい姿勢で焦らずゆっくり食べること、テレビを観るなど、なにかしながらの食事はしないこと、小さく切るなど、少しずつ口に入れるようにし、よく噛む。

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