耳に異物が入った際の応急手当、難聴・めまいになった際の応急手当

夏になると蚊や小さい虫が活動しだします。
ふとした瞬間に虫が耳の中に入ってしまうようなときがあり、対処の方法に困ってしまいます。
また、小さな子供は耳の中に異物をいれてしまうことがあります。
そんな時お母さんが対処の方法を知っていれば焦らず落ち着いて対処することができます。
ここでは耳に異物が入った際の応急手当を、まずは耳の構造からお伝えしていきます。
耳には鼓膜というものがあります。鼓膜はほとんどの方が一度は耳にしたことがあると思います。
実は耳に異物が入っても、この鼓膜より先に行くことはありません。
耳の穴から虫が入ったり、子供が小さいものを入れてしまっても、まず命の心配はありませんから、落ち着いてください。

小さいものが入ってしまっても、耳の穴から鼓膜にたどり着くまでに、外耳道というのがあります。
この外耳道は、管状の入り口でS字状に曲がっています。
小さなものは奥まで入り込んで鼓膜を傷つける可能性は低いです。
むしろむりやり何かで取り出そうとしてしまうと逆効果になってしまうことが多いです。
逆に奥に押し込んでしまったり、傷つけてしまい出血したり痛みが出たりします。
中に入ってしまったものが、小さな虫、またはそれくらいのものであれば、応急処置としての取り出し方として、耳に水を入れ傾けて取り出す方法です。
何度か繰り返すと、中のものが水に流されて出てくる可能性があります。
ここで気になるのが、中耳炎の心配だと思います

中耳炎は、鼻やのどの耳管(じかん)という管からばい菌が耳の中耳に入り、痛みや熱の症状を起こします。
耳の穴と中耳との間には鼓膜があります。
正常な状態であれば、耳に水が入ったことが原因で中耳炎になる可能性はかなり低いです。
基本的に耳に水が入っても、人間の体温、とくに子供の体温は37度前後だと思います。
それぐらいの温度の中に置かれた水は蒸発するのが普通です。
それで分かるように、そのままにしておいても耳のなかに入った水は、時間がたてばなくなってしまうのです。
これで耳に水を入れて流しだすことは、安全な応急処置なのが分かると思います。
ただあくまでも出てくる可能性のある応急処置です。
出ない場合は無理に取り出そうとせず、病院で取り出してもらいましょう。

つぎに難聴についてお伝えします。難聴は突然耳の聞こえが悪くなる、または聞こえなくなる症状のことを言います。
基本的に片側の耳が聞こえなくなることが多く、両耳は稀です。
最近は突発性難聴が増えつつあります。この突発性難聴は治せる期間が限られています。
一か月以上経つとほとんどの場合治りません。治療は早ければ早いほど聴力の回復につながります。
勝負は発症から1週間以内と言っても過言ではありません。さらに突発性難聴は一度しかからないと言われています。
一度治せば再発は稀なケースです。
もし治らなければ難聴や耳鳴りが後遺症となってしまいます。
耳が聞こえない、聞こえが悪いと思ったら、すぐに病院に行くことをおすすめします。

最後にめまいについてです。突然めまい発作が起きて、その場から動けなくなる時の応急処置についてお伝えします。
めまいが起きているときに、同時に吐き気や嘔吐、冷や汗動悸などの症状を伴うことが多いです。
まず、しゃがむこと。そして、めまいが落ち着く頭の位置を探してください。
目を閉じたり、部屋を暗くすることも有効です。楽な体勢で安静にしておくことが大事です。急な動作は極力避けてください。
そして症状が落ち着いたら念のため病院で診察を受けましょう。
ただしあくまでもこれは、手足のしびれや、ろれつが回らないなどの症状がみられないときに限ります。
そういった症状がみられる場合は、時に命にかかわる場合があるのですぐに病院へ行ってください。

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