北海道胆振東部地震、本震から1か月後に震度5弱の余震

震度7に耐えた本棚

2018年9月6日午前3時過ぎ、北海道胆振地方を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生し、厚真町で最大震度7、札幌市内でも東区で震度6弱を
観測したほか、大規模な土砂崩れが発生するなどして多くの犠牲者が出ました。
地震発生直後北海道全域で停電が発生し、ライフラインがストップしたことで地震の揺れによる被害だけでなく、
停電による被害も非常に大きく、北海道全域で大きな混乱となりました。
本震が発生してから、人が感じない無感地震から震度5クラスの強い地震に至るまで、
たくさんの余震が発生しています。
今回の記事では大規模地震の余震に関して、過去の事例をもとに考えていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

北海道胆振東部地震が発生した9月6日以降、胆振地方の地震活動は活発となり、余震が発生しています。
本震が発生してから約3時間が経った9月6日午前6時11分頃に発生した最大震度4を観測した余震では、
緊急地震速報も発令されました。
本震が発生してから1か月近くがたった2018年10月5日、地震活動も発生直後と比べると大分落ち着いており、
地元の方も日常生活を取り戻しつつありましたが、
突如午前8時58分頃に厚真町、むかわ町、平取町で最大震度5弱を観測する地震が発生し、緊急地震速報も発令されました。
本震からしばらく経ってからの大きな地震だったということで、驚いた方も多いのではないでしょうか。
大きな地震が発生すると、必ずと言っていいほど余震が発生します。

余震は基本的には本震よりも小さい規模の地震となり、また本震と同じような場所を震源とする地震となりますが、
場合によっては本震に誘発されることによって本震から離れた場所を震源とする地震(誘発地震)が発生することがあります。
過去の事例を挙げると、2011年3月11日に発生した東日本大震災による揺れ(三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の地震)に誘発され、
3月12日未明に長野県北部を震源とするマグニチュード6.7、最大震度6強の地震が起こったほか、3月15日には静岡県東部を震源とする
マグニチュード6.4、最大震度6強を観測する地震が発生し、数日の間で日本各地で震度6以上の地震が相次いで起きる事態となりました。

過去の地震には、本震だと思われていた地震が前震であった事例が存在します。
2016年に発生した熊本地震では4月14日21時26分頃に熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード6.7、最大震度7の地震が発生し、
震度7というめったにない非常に大きな揺れ(2016年時点では阪神淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災の3例のみ)
だったこともあり、まさかこの地震の後に本震が来ると思っていた方はほとんどいなかったのではないでしょうか。
しかし最初の地震から約28時間が経過した4月16日午前1時25分頃、同じ熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生し、
最大震度7を観測しました。
地震の規模を示すマグニチュードは4月16日の地震の方が大きく、最初に発生した地震は前震であることが分かりました。

余震はもちろん本震が発生した場所の近くで発生するので、本震があった場所に住んでいる人は
余震に警戒をしておく必要がありますし、特に規模の大きな地震の場合は、誘発されて全く違う場所で大地震が発生することもあるため、
本震が起きた地域から離れた場所に住んでいる人であっても、油断することはできません。
本震によって自分の住んでいる家が半壊するなど被害が出てしまった場合は、大きな余震が発生すると危険なため、
避難所に避難するなどして、余震から身を守る必要があります。
余震による被害は本震に比べると少ないことが多いですが、それでも何かあった時のための対策を実践しておくことが重要ではないでしょうか。
以上で今回の記事を終わります。
ありがとうございました。

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