大阪北部の地震での教訓~大地震が予測されていなかった地域でも起こりうる

2018年6月18日午前7時58分頃、大阪府北部を震源とするマグニチュード6.1の地震が発生し、
大阪府高槻市や枚方市などで震度6弱、大阪市や京都市でも震度5弱以上の強い揺れにみまわれました。
近畿地方で発生した地震としてよく知られているのは1995年に発生した阪神淡路大震災ですが、その時には大阪府での最大震度は4であり、
大阪府で震度6弱以上の揺れを観測するのは、1923年に地震の観測を始めてから一度もなかったことでありました。
大阪北部地震で改めて浮き彫りになったこととしては、地震は日本全国いたるところで発生する可能性があるということです。
最近では東海地震、東南海地震、南海地震の3つの巨大地震が発生する南海トラフ巨大地震に対する注目が徐々に高まっており、
近々太平洋側で大津波をもたらす超巨大地震が発生するのではないかと考えている人も多く、それに関するデマが出回ることもありますが、
日本で発生する可能性のある大地震は、必ずしも南海トラフだけではありません。

2018年の6月、日本政府の地震調査委員会が全国地震動予測地図の2018年版を公表しました。
全国地震動予測地図とは、震度6弱以上の地震が今後30年でどれくらいの確立で発生するかについて、
発生する可能性が高い場所を濃い色で、可能性が低い場所を薄い色で、日本地図上に塗分けた地図です。
この地図を見ると、震度6弱以上の地震が今後30年以内に起きる確率が高い場所は太平洋側に多く、
特に北海道の根室や釧路周辺、茨城県南部や千葉県北部、東京23区といった首都圏のエリア、
静岡県、名古屋市周辺や紀伊半島、高知県などは発生する確率が26パーセント以上あると予測されています。
太平洋側のエリアは南海トラフ巨大地震の発生が危惧されており、発生確率の高いエリアが多く、
東京、名古屋、大阪の三大都市圏はいずれも確率が高いと予測されています。
またこの地図を見ることで読み取れることは、震度6弱以上の地震が30年以内に起きる確率がゼロのエリアは存在しないということです。
日本海側を中心に発生確率が低いエリアは多いですが、確実に起きないと断言することはできず、
いつどこにおいて震度6弱以上の地震が起きるのかを予測することはほとんど困難です。

2018年6月に起きた大阪北部地震や、最新の全国地震動予測地図から分かることは、大地震はどこでも起きる可能性があるということです。
地震というものは思わぬところで起きることがあり、人間の予測していなかった地域で起きることも十分考えられます。
南海トラフ巨大地震に関しては発生した際の経済損失が非常に大きく、日本の多くの人口を有している地域で起きる地震であるため、
周知がなされていますが他の地域でも大地震が起きる可能性はもちろんあります。
日本国内に住んでいる以上、地震や台風など災害に対する備えをしておくことが重要であると思います。
地震に対する備えとしては、水や非常食をある程度備蓄をしておくこと、海沿いに住んでいる場合は大津波が発生した際にどこに逃げるのかを確認すること、
地震によって家が損壊した際の避難場所を確認すること、懐中電灯を用意しておくなどが考えられます。
自分の住んでいる地域は大地震が起きることはないだろうとは思わずに、自分が生き延びるために必要な備えをしっかりしておくことによって、
地震による被害を最小限に抑えることができるのではないでしょうか。

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