大阪北部の地震での教訓~エレベーターの閉じ込めに対する心構え

大阪北部地震で、色々な教訓を得ました。
その中のひとつが、エレベーター内での閉じ込めについてです。

私は、大阪の隣、兵庫県南部に住んでいます。
大阪北部地震が起きた朝は自宅にいましたが、かなりグラグラと揺れました。
阪神大震災を経験していて、それ以来の久しぶりに大きな地震に少し恐怖がよみがえりました。
子供と顔を見合わせ、無言で手招きをし、すぐに一緒にトイレに入りました。
揺れがおさまってからは、すぐに玄関ドアを開けっぱなしにして、避難経路だけを確保。
後は、何もすべきことがわからず、様子を見てテレビの情報を確認しただけでした。

兵庫県の方は、電気が止まったりなどのライフラインには影響がなかったのが幸いでしたが、今回の大阪北部地震が起こったことで、地震対策らしいことは特にしていなかった我が家を反省するきっかけになりました。

マンション住まいの我が家は、地震でエレベーターが停止しました。幸い閉じ込められている方は無く良かったのですが、実際に閉じ込められた時の対応の仕方を知らない事に改めて気づきました。
今回の地震の発生時刻は、朝の出勤時間帯なので、エレベーター閉じ込めが多かったのではないかと推測します。
地震の時のエレベーター対策について、考えてみたいと思います。

大阪北部地震では、エレベーター内閉じ込めが339件、停止したエレベーターは5万基超だと言われています。
閉じ込めが起きたエレベーターは、旧型が多いという事でした。
地震を感知すると、全てのエレベーターはいったん止まると思っていたのですが、実際はどうなのでしょうか。
新型のエレベーターというのは、どのような地震対策が備わっているのかというと、地震を感知すると、いちばん近くの階に停止しドアが開くようになっているそうです。
私は今回の地震で、あらためて調べるまで、新型エレベーターがそのようになっている事もしりませんでした。
新型は階と階の間で止まるということは無いとの事なので、閉じ込められることもなく安心ですね。
旧型エレベーターの場合は、地震を感じたら速やかに、全ての階のボタンを押し止まって扉が開いたらすぐに出ましょう。
停止してしまった場合は、無理にこじ開けて外に出ようとすると危険なので、非常連絡ボタン(外部と連絡がとれるボタン)を押し救助を要請します。
「映画などで、エレベーターの上部から脱出するという場面が描かれておりますが、上部は開くような扉はありません。大変危険なのでエレベーター内から出る行為はやめて下さい。」ということです。

実際に大きな震災が起こって、閉じ込められた場合は、救助に来られないのではないか?
大阪北部地震の時も、電車通勤の方々が交通手段は歩くしかない事態におちいっており、自宅に何時間もかけて歩いているたくさんの方々の映像をみました。
そんな中で何百件もの閉じ込めが起こったら?と考えたらかなり恐ろしいです。

エレベーター内で地震にあった時の対応は、もちろん各自が知っておかなくてはならないですし、マンション住宅に住んでいる住民や、エレベーターを設置している企業やそこで働く社員なども、緊急時のエレベーター対策を行っておかなくてはならないと思います。

公共施設や病院、学校、高層ビルは全面的に新型エレベーターを設置すべきですし、マンションなどもできるかぎり早急に新型にきりかえる処置が必要だと感じます。
エレベーターは過去に事故などもたくさん起きています。
事故が起きた後はしばらく、マスコミやニュースでも騒ぎますが、次第に風化していきます。
点検作業なども定期的にはされておりますが、今一度事故や閉じ込めが起きないような対策をしっかりとしてほしいと思いました。

私も今回の大阪北部地震の教訓として、自宅マンションにエレベーターがありますので、緊急時はどのようにしたら、閉じ込めを救出できるのかなど、各住民が知っておくことが必要だと感じました。

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