地震による液状化現象を分かりやすく説明

震度7に耐えた本棚

地震被害のニュースを見ているとよく耳にする、「液状化現象」という言葉。
映像を見ていると地面が波打ったようになっていたり、土砂崩れが起きたり、水が噴き出したりしています。
液状化現象というのは、地盤の揺れによって引き起こされる現象です。
地盤の中の土は水分を含んでいます。
その水分を含んだ土に振動を加えると、水と土が分離して水が表面に浮き上がってきます。
このような現象を液状化現象といいます。
現象を詳しく説明すると…
振動が起こる前は、それぞれの土の粒とくっついていた水が、揺らされたことによって土と水がいったんバラバラになり、そして土と水が分離し水だけが浮き上がります。
このような現象が、地震をきっかけにして地面の下で起こるのが液状化現象です。

液状化現象は土と水そして大きな地震による振動によっておこる現象だということがわかりました。
でも、地震が起きても起こる場所と起こらない場所があります。
液状化しやすい場所というのはどのような場所なのでしょう。
どんな土にも水分は含まれています、でも土の粒子の大きさや含まれている水分量はさまざまです。
土の質や水分の量によって、液状化現象が起こりやすい場所かどうかがわかります。
地震が起こってもすべての場所が液状化しないのは、地盤の質がそれぞれ違うからです。
地盤ってどうなっているんだろう?って考えた事はありますか?
土?砂?まさかのコンクリート?
液状化現象の事を知るには、まず地盤のことを知った方がいいかもしれません。

まず、地盤とは、なんでしょう?場所によって地表は色々な状態です。
コンクリート、アスファルト、土、芝生などなど。
見た目は色々ですが、その下はいったいどうなっているか知っていますか?
実は地表から、地下数百メートル位の比較的浅い部分は、粘土や石や砂などが交互に積み重なっています。
そして重なる順番は場所によって違います。
ご存知のように日本は海に囲まれた小さな国です。
ですが、大昔からずっと今の形だったわけではありません。
他の国の大陸と陸でつながっていた事もありますし、今皆さんが住んでいる場所も昔は海だったという所もめずらしくありません。
そんな風に長い長い年月をかけて、色々な土、石、砂などが積み重なっていきます。

それぞれの地域によって、土、石、砂などの積み重なり方が違うという事はわかりましたね?
また、川、池、沼、湖なども関係してきます。
特に都会では現在は土やコンクリートの地面ですが、100年前には池だったという場所はたくさんあります。
100年でもこれほど変わっているのですから、もっと昔はどうだったのか?
おそらく、地面をずーっと掘っていけば、その場所に歴史を知る手掛かりになるのだと思います。
液状化しやすい場所というのは、その場所の歴史を知ればわかってきます。
もちろん100%わかるわけではありません、だいたいの目安がわかるという事です。
そして、実はその歴史を誰でも簡単に知る事ができる方法が、ひとつあります。

その地域の歴史を知る方法…。
それは、その地域の住所を見ればだいたいわかるのです。
例えば、水に関係ある字が使われている場所。
川、沼、池、沖、沢、湊、田などなどです。
漢字をよーく見るとわかりますよね?さんずいへんが使われています。
場所の特徴を地名にしているので、昔はどんな所だったのかがだいたいわかるようになっています。
そして、現在海の近くの土地は、もしかしたらずっと昔は海の底だった可能性も高いです。
もちろん人工的に埋め立てた土地もたくさんあります。
そんな風にして、色々な土が積み重なって今の地盤ができあがっているというわけです。
そういう歴史を知る事で、地盤の強度や液状化しやすい土地かどうかの目安を知る事ができます。

スポンサーリンク
広告(大)
広告(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
広告(大)
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。