地震の際、地下は安全?危険?

地震において地下は安全か

一般に地下は地震の際に地上よりも揺れにくいとされています。しかし、だからと言って地下の方が地上よりも安全かというとそうとは言い切れません。まず地下は最悪の場合、支柱が押しつぶされてしまうという恐れがあります。要するに上の重さに耐えられなくなって埋まってしまうということです。日本の地下はしっかりと作られていることが多いといっても崩落しない保証はありません。軽微な地震であれば揺れが少ない分、地上よりも地下の方が安全と言えますが、一定以上の地震が起こった際にはそうとは限らないことを覚えておきましょう。また、一口に地下と言っても地下鉄の駅なのか、デパートの地下なのかなどによって耐久性が異なることに注意が必要です。

地下に潜む危険について

地下は地上に比べて逃げ場が少ないという特徴があります。例えば地震が起こったことによって火災が発生した場合、地下にいると非常に逃げにくくなります。場所によっては津波などの影響により海水が流れ込んでくることも考えられます。そのため、地震が起こった場合は基本的に地上に逃げた方がいいケースが多いです。特に埋め立て地などにおいては崩落の危険性が高くなります。地震が発生している最中に移動するのは危険なので、地震が収まるのを待って地上に出る必要があります。ただ、地震が収まった後も余震などで揺れる可能性が高いです。余震が発生している最中もその場にとどまるようにし、あくまで安全に非難を行うことが大切と言えます。

地下に発生しうる被害について

地震の際、地下と地上では被害の内容が少し異なることもあります。例えば地上では建物が倒れてくる被害が想定されますが、地下ではその影響は強く出ません。しかし、地下は支柱が倒れることによる崩落という大きな被害の危険性をはらんでいます。地下鉄の駅などでは頑丈な支柱を何本も設置しているので余程の無いかぎり、崩落の可能性が低いですが実際に地震で埋まってしまった地下も存在します。また、地上での火災は建物から脱出することで難を逃れられますが、地下で火災が起こると地上に上がるまで非常に危険な状態が続きます。煙は上へ上へと上がってくるので地下から脱出際にも煙を吸ってしまう恐れがあります。それゆえに火や煙が迫る前に地上に出ておきたいところです。

地下鉄に乗っている時に地震が起きたら

地下鉄に乗っている時に地震が起きた場合、車掌さんや駅員さんの指示に従うことが大切です。しかし、地震には想定外の事態も起こりうるのであくまで指示だけに従えば良いということはありません。車内にいることが危険だと感じた場合は車両から降りて地上を目指す必要があります。電車のドアが開いた時にそこから降りると意外と高さがあるので、気を付けておきましょう。先頭車両と最後尾車両には避難用の梯子が付いているのでそこまでいけば安全に降りやすくなります。地震が起こることによって電車の照明が利けるケースもありますが、非常電源で照明が復活する可能性が高いのでその点は焦らなくても大丈夫です。揺れている最中はその場にとどまっておくことをお勧めします。

地下街にいるときに地震が起こったら

地下街にいるときに地震が起こった場合もなるべく地上に逃げる方が良いのは共通しています。ただし、エレベーターを使用すると途中で止まってしまう可能性があるので階段を使用する必要があります。地下街は地下鉄の駅に比べると窮屈な作りになっていないという特徴があります。しかし、調理器具などが原因で火災が発生する恐れがあります。地下街にいると揺れをそれほど大きくは感じない可能性もあります。ただ、支柱などがミシミシという音を立てている時は崩落の恐れがあります。早めに非常階段へと移動しましょう。地下街にはたくさんのお客さんがいることが想定され一気に脱出を試みると危険性が増してしまうので、慌てず状況を見極めることが大切です。

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