大阪、北海道、活断層による大地震が連発、活断層マップを見て自分の地域の活断層を知りましょう

震度7に耐えた本棚

アジアの極東部、太平洋に位置している島国である日本は、環太平洋地域に所属している火山列島である。環太平洋地域の火山帯は、現在マグマの活動を活性化させていると推測されている。ハワイのキラウエアで、ハレマウマウ火口から、2018年、大規模に噴火が起きている。この爆発的噴火による被害が発生し、溶岩と噴煙の活動は、ハワイ島で未だに収束はしていない。
火山帯の活動に影響を及ぼしているのは、地震の原因として挙げられることが必須となっている、プレート図でお馴染みの大陸の移動による地殻変動である。
太平洋の中央部に属するハワイ島は、直接的には環太平洋火山帯に属していないキラウエア火山を擁している。
環太平洋火山帯の系統に属する無数の火山は現在、地殻変動からくる巨大地震に誘発されて噴火していると考えられている。

政府と気象庁の発表が今年初めにあり、今後半世紀にわたりその発生確率が高まっている南海トラフ巨大地震について。これまでの予測を大幅に修正し、大地震と巨大津波による被害想定数が数倍上回る予測が発表されている。想像を絶する多大な犠牲者が出るものとし、推定人数が32万人、と被害損失額200億円以上の被害が発生するとの報告を示している。
大阪と北海道でその南海トラフの前震と恐れられている、プレートのゆがみによる大きな地震が今夏、最大震度の歴代記録を大幅に塗り替えて発生した。非常に大きな地震が発生したことから、南海トラフの前震現象と推測されるに至り、やはり学問的に推測された通りに、地殻変動による巨大地震は、今世紀に入り頻発しているということになるだろう。

地震の影響について。
どのようなプレートのゆがみ又は地殻変動により、ひずみが解放されることで地震が起きているのか。正確に知ることは、学問的に困難を極めているように思われる。予知ならば尚更不可能と指摘された。実際問題として地震の予知は、意味がないと忠告をされた日本は、アメリカからの指摘を受け、独自の防災手段を模索している最中である。その矢先の大阪北部地震であった。
いつどこで、どのような地震による災害が起こる可能性があるのか。
この二点を簡略的に知るために
①被災時の避難ルートを確保することを目的とし作られた、帰宅マニュアルに予め目を通しておく
②災害マップのひとつとしての活断層マップを、身近な環境に着目し有効活用する
上記の二点を確保する目的は
②の活断層が、住んでいる地域に存在しているのか。あるのならば、大きな地震を及ぼす周期に近づいているのかどうか。統計的に根拠があるかどうかを知る目安となるからである。

主要活断層帯の長期評価

過去に前例がある場合、ならばどのように危険を察知し防災するべきなのか。
大阪北部地震の震源周辺には、おもに有馬高槻断層帯、生駒断層帯、上町断層帯などが存在している。大阪北部には、活断層が三つあることになる。そして、活断層以外にも断層帯が複数存在している。六月に発生した地震は、大阪北部地震と一般的に呼ばれているが、震源はここで述べられている活断層ではない。
活断層ではなく、活断層マップと呼ばれる断層地図で確認しても記載はされていない断層によるものであり、前例がないということになるが、資料によっては中世の進言に根拠を見出す研究もあるにはある。
分からない、ということで、活断層マップから探る研究がなされており、東西方向に断層が走る、有馬高槻断層帯の東端からは少し外れた場所に大阪北部地震の本震の震源が位置していることが分かる。

地震調査委員会は、大阪北部を広範囲に被災へと至らしめた、今後も余震に警戒し、重大な影響を及ぼす可能性がある地震として、有馬高槻断層帯の東端に位置する活断層による地震に、分類していない。学問的に認めておらず、本震は逆断層型、余震は横ずれ断層型で、震源断層として扱われている。
北海道で発生した震度七の地震の揺れによるひずみについて。
あまりにも広範囲に甚大な地震被害を及ぼした。そのために警戒の声が広がっている。活断層の一部を刺激し、新たな地震を誘発する地震であったとの恐れから、余震に注意したい。だが、断言することは不可能である。石狩低地東縁断層帯と呼ばれている断層があり、今回の震源から離れた西方に位置している。そこが揺れることで、今後大きな地震が発生する確率は0パーセントであるにも関わらず、すべての断層がずれ動いた場合にM7.9の地震が起きる可能性があることが、議論された。北海道全域が大きく揺れたことから、万が一のことも念頭にするべきとの配慮からであり、専門の分野からの意見とはならない。危機管理をすることで、それらの活断層からの影響による地震について、地域活動のなかで大いに警戒してゆきたい。

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