エアコンの地震対策を忘れずに


震度7に耐えた本棚

地震の時にエアコンは落下する?

地震の時には様々な物の落下が想定されますが、今や多くの家に設置されているエアコンは落ちてくるのでしょうか。実際の事例から考えると地震の際にエアコンの落下はそれなりに起こっています。エアコンは非常に重いため落下の衝撃は大きく、被害を拡大してしまう要素でもあります。全てのエアコンが落下するということではなく、設置の際にどれだけ慎重に取り付けられているかで落ちやすさが決まります。しっかりと正しく配管取り付けがなされているエアコンは極めて落ちにくいとされていますが、実際にはそこまでしっかりと取り付けてあるケースは多くありません。落ちてくる恐れはあるものと考えておいて、地震などの災害への備えをしておくことをお勧めします。

寝室では顔の上に落ちてくる可能性も

一般的に寝室は物が少なく、エアコンの落下を妨げるものがないケースが多いです。それに加えてエアコンの真下で寝ているという方も珍しくありません。しかし、寝ているところにエアコンが落ちてくると大けがの恐れがあります。エアコンを持ったことのある方は少ないかもしれませんが、それなりに重くそれが2m近くから落下することで大きな衝撃となります。足側にエアコンがある方も骨折の恐れがあるので何らかの震災対策を行っておく必要があります。地震が起こった時にエアコンの下敷きになると怪我をしたり、身動きが出来なくなったりするので避難しにくくなってしまいます。逃げ遅れないためにもエアコンの安全性は非常に重要となっています。

しっかりとエアコンを固定する

エアコンは正しい配管さえ行われていれば落ちにくくなる機器です。ただ実際には設置後に少しずつ緩くなってしまっていたり、設置者の技術が不足していたりすることで固定が十分でない状態になります。これがエアコンが落下してしまう大きな原因です。つまり、エアコンをしっかりと固定しなおせば落下するリスクを限りなく低くできるということになります。実際に正しく取り付けられたエアコンは壁が壊れない限り落ちてこないとまで言われています。工事業者などに頼んで自分の家のエアコンが正しく取り付けられているか確認しておくと安心できます。年月を経ることで緩くなっていくことも考えられるので定期的なメンテナンスも重要となっています。

室外機にも気を配っておく必要があります。

室外機も地震の際の落下が考えられます。特に不安定な場所に設置してある室外機は思わぬ方向への落下の恐れがあるため、地震の時に大きな危険を生んでしまう可能性を持っています。室外機の安定的な稼働のためにも安定した場所に設置することをお勧めします。マンションなどでは室外機を複数用意するため、縦に積んでいるケースが見受けられますがこれも崩壊の恐れがあるので注意が必要です。縦積みは原則として2個までとして、それ以上に積む場合はラックを用意するなどして対策する必要があります。マンションやアパートに引っ越す際には室外機をどう設置しているかをチェックしておくことも考えられます。室内だけでなく外の安全性も大切です。

室外機には転倒防止の道具があります

室外機はその形状の都合上、落下しなくても転倒してしまう恐れがあります。また、転倒することで落下に繋がってしまう恐れもあります。そこで室外機などに使える転倒防止の道具があります。転倒防止の道具は金具状のものから、マット状のものまで様々となっていて場所に合わせて選ぶことが出来ます。転倒防止の道具があれば多少は不安定な場所にも設置しやすくなります。原則としては安定した場所への設置が重要となりますが、やむなく若干不安定な場所に設置する時にも役立ちます。地震の際には家の内外にある様々な物が落下する可能性があります。そのため、少しでも落下のリスクを減らしておくことに越したことはありません。その好例がエアコンや室外機です。

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