神奈川県の 防災フェアや 防災訓練の 実施日程・場所 の紹介

神奈川県は、海に面し他地域が多く、南海トラフ地震や相模トラフ地震など海溝型地震が今後30年以内に発生する予測が70%以上と高く、かつて関東大震災の際も被害が大きかった地域です。

政府が算出した地震被害予想も、死者・行方不明者・負傷者数4.200(南海トラフ地震)~63.000人(都心南部直下地震)、最大津波10m、横浜市や平塚市は揺れやすく、横浜市や川崎市は液状化現象の危険を指摘しています。
高い確立の発生率に、普段からの備えの必要がある地域です。
現在、神奈川県内の多くの市が防災対策強化地域に指定されており、政府の非常事態宣言がされると、新規で地震保険に加入できない地域もあります。

ビッグレスキューかながわ

神奈川県では2012年以降、九都県市合同防災訓練の神奈川県会場として「ビッグレスキューかながわ」という総合防災訓練が開催されています。

“ビッグレスキュー”の名称の総合防災訓練は、1991年より陸上自衛隊による緊急医療支援訓練としてはじまり、その後に発生した奥尻島に被害をもたらした北海道南西隠岐地震の際に、所定の成果をもたらしています。
1995年の阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件の発生を受け、首都圏直下型地震における不測事態の対処能力を検証するために、2000年・2001年は、東京都防災訓練「ビッグレスキュー東京2000」として開催されています。

2012年以降は、九都県市合同防災訓練の神奈川県会場として「ビッグレスキューかながわ」として開催、神奈川県及び市の消防・警察・医療機関・日本赤十字・ボランティア団体・教育機関をはじめ、陸上・海上・航空自衛隊、在日米軍と、参加者数1万人近くと大規模です。

神奈川県 平成30年度の防災訓練実施概要が、県のHPより一覧で照会可能です。
参考URL:http://www.pref.kanagawa.jp/docs/j8g/prs/documents/be.pdf

訓練名:ビッグレスキューかながわ(神奈川県・海老名市合同総合防災訓練)
日時:8月26日(日)
会場:相模三川公園(海老名市)ほか
内容:実動訓練
大規模災害発生時における自衛隊、在日米軍及び県医療機関等との連携強化、自主防災組織を中心とした地域防災力の向上と防 災意識の高揚。

元々は自衛隊の訓練であったビッグレスキュー、神奈川県には在日米軍基地もあり、その特色を生かした合同訓練等ミリタリーマニアには関心が高い内容となっています。
昨年は最近話題の多い「ドローン」を使用した、救援物資輸送訓練も行われており、トレンド感のある話題が盛り込まれた訓練になりつつあるようです。

神奈川県の防災イベントは、毎年県と市が合同で開催しており今年の会場は海老名市です。

かながわ防災フェア2018

イベント名:かながわ防災フェア2018
日時:平成30年9月9日(日曜日)9時30分から15時まで
会場:神奈川県総合防災センター(〒243-0026 厚木市下津古久280)
内容:防災に関する展示、講演、消防・救急体験、演奏イベント。

子供達のためのちびっこ消防隊(放水体験)、ちびっこレスキュー隊(ロープ渡り体験)や、神奈川県のゆるキャラとの記念撮影、川崎市消防音楽隊の演奏とカラーガード隊「レッド・ウイングス」の演技や、向上高等学校吹奏楽部の演奏など、子供達が体験イベントを通じ防災や消防について学び、関心が深まるようなイベント内容となっています。

横浜防災フェア2018

横浜でも防災イベントが、なんとあの観光名所で2日間にわたって開催されています。
海が多い地域ならではの特色ある防災訓練となっています。

イベント名:横浜防災フェア2018
日時:平成30年8月25日(土)・26日(日) 10時30分から17時まで
会場:横浜赤レンガ倉庫 イベント会場
内容:消防艇や消防船による放水訓練やヘリコプターでの救助訓練、 横浜市消防音楽隊による演奏。
26日のみ海上保安庁巡視船 一般公開。

神奈川県の防災訓練は、全体的に緊急医療支援活動や消防色が強い印象を受けました。
関東大震災では、震源地の真上に位置していた神奈川県の被害が東京より甚大で、横浜公園を除く市内全域が炎に包まれ橋も倒壊し、多くの人々が焼死する被害が出ていた地域です。
現在の区画整備された緑地の多い街並みは、川を埋め立て、堅固な建物、火の粉を防ぐ樹々という、90年前の教訓が生かされた風景でもあります。

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