千葉県は、県の外周の半分以上が海に面しており山も多いことから、地震の際には津波の被害や、台風や集中豪雨による土砂災害が発生する危険性に常に面しています。
千葉県を襲った震度5弱の地震は、最近では千葉県東方沖地震(銚子市や旭市付近)です。
内閣府が公開しているゆれやすさマップでは、東京湾湾岸部や利根川付近、九十九里浜などが揺れやすい地域で、房総半島の先は逆に揺れにくいとなっています。
液状化現象が起きやすいのは、東京都湾岸である市川市・市原市・浦安市・船橋市・千葉市・木更津市です。
過去に起きたマグネチュード8クラスの地震津波災害は、古い時代の延宝地震(1677)、元禄地震(1703)については、その痕跡調査で被害地域が特定されています。
外房に面した銚子、九十九里、御宿周辺の張り出した地域から鴨川・千倉・館山、内房の保田・湊、船橋と、ほぼ海に面し突出した地形の地域、特に外房では10mを超えた被害が確認されています。
土砂災害避難訓練
千葉県 防災機器管理部危機管理課では、東京都とほぼ同じ時期にあたる平成30年度「土砂災害避難訓練」を実施していました。
実施地域は、地震により液状化現象の被害が大きいと予測されている地域の一つ、市原市で行われています。
日時：平成30年6月2日（土曜日）午前8時30分～12時30分
参加機関：千葉県・市原市のほか、市原市有秋地区の各町会・自主防災会・小中学校、地元警察・消防・郵便局・事業所など。
市原市防災関係機関、国・自衛隊・医療・ボランティアなどの協力機関 31機関（団体）
内容：市災害対策本部訓練および、住民避難訓練。
内容こそ違え毎年行われている防災訓練は昨年度は、津波避難訓練が銚子市で行われていました。
千葉県でも県庁所在地である千葉市は、危機管理意識の高めな市であると言えます。
九都県市合同防災訓練
千葉県としては、参加機関(団体) 約110機関、参加人数5,000人規模の「九都県市合同防災訓練」毎年を実施しています。
訓練名：第39回九都県市合同防災訓練
日時：平成30年8月26日(日) 10：00～13：00
会場：勝浦市立勝浦中学校（勝浦市出水１１２０－１）ほか
想定地震：相模トラフ沿いを震源とするM8クラスの大地震被害と5mの地震津波を想定。
内容：実動訓練・避難所運営訓練・ボランティアセンター運営訓練、多数遺体引き取り訓練、防災フェア。
埼玉県、さいたま市、千葉県、千葉市、東京都、神奈川県、横浜市、川崎市、相模原市で日付は9月2日前後に実施、内容は各会場により多少違うものの具体的であり、千葉県の例にあるように運営側に立った行政的な訓練となっています。
千葉市シェイクアウト訓練
千葉市では、アメリカで始まった新しい防災訓練の形、“シェイクアウト訓練”を千葉市いっせい防災訓練として実施予定です。
日時：平成30年9月4日(火) 午前9時30分
方法：①防災行政無線（広報無線）、ちばし安全・安心メールにより訓練地震情報を一斉放送・配信。
②地震から身を守る「安全行動1・2・3」を約１分間行います。
参加には、事前に千葉市ホームページより、参加表明登録ボタンをクリック!
シェイクアウト訓練とは、指定された日時に地震から身を守るための3つの安全行動、
1.DROP!：体の姿勢を低く
2.COVER!：頭を守る
3.HOLD ON!：動かない
を約1分間行うのが基本、個人・家庭・地域・職場・学校・外出先などで手軽に実施可能です。
大きな震災に対して未知な人や幼い子供達に興味を持たせ、学ばせるのに適しています。
参考URL：https://www.city.chiba.jp/somu/bosai/shakeout.html
船橋市シェイクアウト訓練
東京湾沿岸に位置する船橋市でも、船橋市いっせい行動訓練“シェイクアウト訓練”を実施します。
日時：平成30年8月26日（日曜日）午前9時00分から1分間
方法：船橋市HPより事前参加表明登録
参考URL:http://www.city.funabashi.lg.jp/bousai/003/jijo_kyoujo/p038561.html
防災フェアふなばし
また、「防災フェアふなばし」も開催されていました。
日時：平成30年1月27日（土曜日）午前9時30分～午後1時
会場：船橋市民文化ホール（船橋市本町2-2-5）
内容：講演・イベント・展示
千葉県における防災訓練は、過去の災害で被害が確認されている地域と、千葉市を中心として行われています。
内陸部や湾岸地域でも近年住民が急増しているような地域では、まだ防災意識は低い様子で、防災訓練はあっても小規模な様子です。