家具の耐震に、L字金具やベルト・チェーンの正しい取り付け方

粘着タイプよりネジを使うタイプの方が強い

家具の耐震においては倒れないこと、落ちないことという2つを満たす必要があります。そのうえで便利なのがL字の金具です。L字で家具と家とをしっかりと固定することで地震の際の被害を大幅に減らすことが出来ます。こういった家具を固定するタイプの器具には大きく分けて2つの種類があります。それが粘着型とネジ式です。粘着型は付けやすいことが特徴となっていますが、付けやすい分取れてしまう可能性もそれなりにあります。一方でネジ式の方はよほどの衝撃でもない限りは外れないという特徴を持っています。家具の転倒を特に防ぎたいという場合はネジで取り付ける方をおすすめします。家具に対して相当な耐久力を付与することが出来ます。

壁への固定は、壁の裏にある下地の柱を探して取り付ける

壁に固定する際にもポイントがあります。一般的な家の壁はいくつかの層で構成されています。そのため、上層の方に家具を固定してしまうと少しの衝撃で外れてしまう恐れがあります。逆に言えばしっかりと壁の下地に固定することが出来れば壁が倒壊しない限りは、家具が転倒してしまう可能性も低くなるということになります。そこで壁にL字型の金具などを固定する際には裏にある下地の柱を探して取り付けるようにしましょう。壁の構造によっては下地の性質が異なっていることもあるので注意しましょう。ただ、壁の作りが少し違っていたとしても奥の部分に取り付けることの重要性は変わりません。ねじも短すぎると上手く固定できないケースがあります。

家具への固定は、家具の芯材に取り付ける

家具側の固定も重要となります。家具は種類によって形状が全く異なるので一概には言えませんが、こちらも芯の部分と表面の部分があります。表面の部分で固定してしまうと衝撃を受けた際に表面がめくれたり、壊れたりして家具の転倒を防げないケースが多くなります。そこで家具の芯材に取り付けることが大切です。もし、芯の部分で取り付けられない形状になっているということであれば、ベルトなどを使用することをおすすめします。家具の固定によって利便性を損ねてしまうことは好ましくないので、家具ごとにあった固定方法を選択するのが非常に重要なポイントと言えます。固定すると動かしにくくなるので場所を明白に決めておくことも大切です。

固定したい場所に、下地の柱が無い、家具の芯材が当たらない場合

壁や家具に角材を付け足す。(壁は付け鴨居を利用する)

家具は固定することを踏まえて設置するものではないので、置きたい場所に下地の柱や家具の芯材があるとは限りません。無理にそれらがある場所に家具を設置するとなると大きく利便性を損ねてしまうこともあります。そこで壁や家具に角材を付け足すという方法があります。つまり、固定するためのポイントを用意するということです。この方法を用いることで設置場所に左右されることが少なくなり、耐震性能を付与することが出来ます。特に壁には角材を付け足しやすいのでおすすめです。また、壁には付け鴨居を利用するという方法もあります。付け鴨居は装飾的な役割を果たしてくれるだけでなく、耐震においても活用することができるので非常に便利です。

ベルトやチェーンは、家具との角度が30度くらいで取り付ける

固定したい家具によってはベルトやチェーンを使用して耐震性能を上げるという手もあります。ベルトやチェーンは取り付ける角度が重要となっていて、角度が急すぎると窮屈になってしまいます。一方で角度が緩すぎると固定する効果が薄くなってしまうので、急すぎても緩すぎてもなかなかうまくいきません。出来れば30度くらいの角度で取り付けることをおすすめします。30度くらいであれば適度に固定されるため、耐震性能とある程度の利便性を確保することが出来ます。ただし、この角度は固定する家具の高さによって少し変わります。基本的には背の高い家具はややきつめの角度で取り付けた方が、震災の際に転倒防止の効果が大きくなると考えられます。

この記事の関連商品

スポンサーリンク
広告(大)
広告(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
広告(大)
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。