妊娠中、乳幼児をかかえての避難

妊娠中に地震が起こった場合

地震が起きた時に何よりもまず優先すべきことは自分の身を守ることです。
妊娠中の場合は、自分の身だけでなくお腹の赤ちゃんのことも守ってあげることが大切になります。
ですから、頭をしっかりと覆うと同時におなかも守るためにうつ伏せでお腹を丸めるような形で強い揺れの間を過ごすと良いでしょう。
家への岐路や避難所への移動など、地震発生後は道の状態も悪く余震の可能性もあるので、できれば他の人と一緒に移動ができるとベストです。
一人での移動の場合には荷物は最小限にして、重いものを運んだり、再度荷物を取りに行くなどは他の人に頼りましょう。
避難所に着いたら、衛生状態など優先してもらえるように担当者などに話をしておくのがおススメです。
出産時期が迫っている場合などは、周りの人にも妊娠中であることを伝えて協力を得やすくしておくと安心です。

乳幼児を抱えての避難

乳幼児を抱えた状態で地震が起きた場合もまずは自分と子どもの身を守る必要があります。
特に子どもの頭をしっかりと守りましょう。
避難所に移動する場合、移動には抱っこひもがおススメです。
道の状態が悪いのでベビーカーはほとんど役に立たないと考えたほうが良いでしょう。
抱っこひもであれば両手が空くので荷物を持つこともできますし、余震が起きた場合にも子どもの頭を守りやすくなります。
子どもが複数いる場合は特に、防災ずきんやヘルメットなど頭を守るものを身に着けた状態で移動するのがいいでしょう。
乳幼児を連れて状態の悪い道を移動するのはとても時間がかかります。
避難所も良い場所から埋まっていくので、避難所に行くと決めたのであればできるだけ早く移動を始めるのが良いでしょう。

特に加えておきたい避難道具

妊娠中に非難する場合、母子手帳を持っていきましょう。
また、通常よりも陰部を清潔にしておく必要があるのでおりものシートを用意しておくとよいです。
乳幼児がいる場合は特に必要になるものがたくさんあり、支援物資も不足しがちなので普段からの準備が大切になります。
まだミルクを飲んでいるのであれば哺乳瓶や粉ミルクに水、そしておむつやおしりふきも必要です。
哺乳瓶の消毒などができないので使い捨てのものを用意しておくと安心ですし、液体ミルクは常温保存が可能で水がなくてもすぐに与えることができるので避難道具に加えておくと安心かもしれません。
避難所での生活は大人でもストレスとなりますが、子どもにとっても強いストレスとなります。
おきにいりのおもちゃなどを持っていくのもいいでしょう。

避難所での育児

避難所では他の世帯との区切りがほとんどなく、乳幼児を生活させるのはとても気を使うことになります。
ただでさえ普段とは違う避難という生活の中で、子どもの泣き声や騒ぐ声を不快に思ってしまう人もたくさんいることは事実です。
ですから、可能であれば乳幼児のいる世帯専用の部屋を用意してもらうように交渉してみるのも一つの方法です。
子ども用品が足らない分を分け合ったり、情報の共有もでき、同じ乳幼児を持つ親同士で協力することができますし、子どもの声を不快に思う人たちも静かに過ごすことができるので一石二鳥です。
また、大人と比べて乳幼児は脱水状態になりやすいので、避難所でもこまめに水分をとれるようにしておくことが大切です。

日頃の地域住民との関わり合い

地震などの有事の際に大切になるのが地域の人たちの協力です。
妊婦であったり、小さな乳幼児を抱えている状態ではなかなか自由に動けないこともあるでしょう。
また必要になる情報もたくさんあります。
そんなとき地域の人たちとの関係ができていれば、頼ることも情報を共有することも可能です。
また、子どもの泣き声も普段から関係ができている人であればそこまで不快に感じることなくおおらかに対応してくれるかもしれません。
妊娠した、または子どもが産まれたという状態であるなら、日ごろから地域住民とあいさつをするなど関わりをもっておくのがよいのではないでしょうか。
何でも頼ることができるご近所さんができればそれに越したことはないですし、お互い顔をしっているだけでも違うはずです。

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