静岡県の 防災フェアや 防災訓練の 実施日程・場所 の紹介

震度7に耐えた本棚

静岡県は海に面した地域が多く、本州で唯一フィリンピンプレート上に位置、プレート境界の駿河トラフの延長上に富士山、東部に活火山があり、昔から地震発生率とその被害が大きい地域として有名で、地域の防災訓練に力を入れているのが特徴です。

静岡県に被害をもたらした地震は、関東大震災以降約13回、震度5弱以上の地震は24回、発生地域は静岡県東部伊東市周辺頻繁に起きています。
静岡県に関係する地震は、南海トラフ地震と相模トラフ地震です。
今後30年以内に地震が発生する確率は、静岡市で70%となっています。

内閣府よる、南海トラフ地震が起きた際の津波の高さは東日本大震災をはるかに超えると予測されています。
下田市:33m、南伊豆町:26m、御前崎市:19m、浜松市:16m、静岡市:11m
東日本大震災では大きな被害の出た地域の津波の高さは17mと言われているため、尋常ではありません。
多きな揺れを感じたら、より高い所に避難を余儀なくする必要性があります。
御前崎市には、浜岡原子力発電所もあり、政府の対応が気になる地域です。

静岡県総合防災訓練

静岡県の総合防災訓練は、平成30年度は9月2日(日)に行われますが、その前後に本部運営訓練や各主体(市町及び自主防災組織、消防団、防災関係機関等)の訓練が構成され、8月30日~9月5日までの大掛かりな訓練となっています。
昨年の実施記録では、4400団体64万人が参加するという大規模な物でした。

訓練名:平成30年度 静岡県総合防災訓練
日時・場所:静岡市・静岡県総合防災訓練 9月2日(日)/午前8時30分から同日午後0時00分/場所:静岡市 富士山静岡空港
各主体 8月30日(木)~9月5日(水)
静岡県総合防災訓練(本部運営訓練) 8月30日(木)/午前8時30分から同日午後0時00分/場所:県庁別館5階危機管理センター等
想定:震度5弱~7の大地震発生と津波襲来により、建物の倒壊、津波の浸水、土砂災害、火災等の大きな被害が発生。
県、市町は直ちに災害対策本部を設置して対処に当たる。

静岡県原子力防災訓練

南海トラフ地震発生時の津波の高さが19mと予測されている御前崎市には、稼働中の浜岡原子力発電所があるため、毎年何らかの原子力防災訓練が実施されています。
今年は初となる「避難経由所」の運営訓練が行われており、原子力発電所周辺地域ならではのより具体的な内容となっています。

訓練名:静岡県原子力防災訓練
日時:平成30年年2月15日・16日
場所:磐田市 竜洋海洋公園、新東名高速道静岡サービスエリアなど
主催:静岡県・中部電力浜岡原発及び周辺11市町
想定:浜岡原子力発電所過酷事故による避難住民の「避難経由所」の運営訓練と検証
内容:原発の31キロ圏から出る際の、放射能汚染検査や除染、負傷者の搬送や、検査の証明書の発行、警戒区域の立ち入りを制限訓練。

防災フェスタinしみず

静岡県では、防災フェアやイベント、防災教室があちこちで比較的盛んに行われています。
東京都のような大きなイベントではなく、地域に根差したタイプ防災教室や防災訓練の一環としてが市町村ごとに多く開催されています。

イベント名:防災フェスタinしみず
日時:平成30年3月11日 10時~15時30分/18時~20時30分(キャンドルナイト)
場所:JRしみず駅みなと口 イベント広場
内容:キャラクターショー・災害救助犬パフォーマンス・ハンドレクイエム・コンサートなど

防災・福祉・健康産業フェア2018inはままつ

イベント名:防災・福祉・健康産業フェア2018inはままつ
日時:毎年開催されていますが未発表(昨年度10月末)
場所:浜松市総合産業展示館 予定
内容:防災・福祉に関する展示即売とイベント、講演。

小・中・高の防災訓練や防災教育、抜き打ち訓練

静岡県民の防災意識は高く、数十年もの間東海地震に備えて年2~3回の防災訓練を行いほど、地域の防災訓練は本格的で、小・中・高の防災訓練や防災教育は熱心、抜き打ち訓練まであるということです。
静岡県出身者から見た東京都民の防災意識の低さは心配になるほどで、被災するなら勤務先の東京ではなく静岡とまで言う人もいます。

静岡県民の防災訓練の実例として、2011年の震度6発生の際には、訓練通り安否を示す黄色いハンカチを玄関先に出している家が多く、小学校では地震発生から10分後には地域担当者が集まり被災者の受け入れ準備を始めるべく照明がついていたなど、見習うべき防災行動があります。

その反面、防災を叩きこまれた若い世代の親世代には、煽られすぎや防災訓練を教育として受けた人が少ないせいか無関心な人も多く、住んでいる地域によっては震度4でも動揺してしまうケースも見受けられました。

最近の震度6クラスでも死亡者のない静岡県ですが、南海トラフ地震は想像をはるかに超える災害のため、どれくらいこれまでの対応策が効果をもたらすかは不明です。

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