防災士とは、試験や費用、仕事に活かせるのか

震度7に耐えた本棚

防災士とは、NPO法人日本防災士機構により与えられることで得られる民間資格で、1995年(平成7年)大きな被害を受けた阪神淡路大震災をきっかけに、人々の防災の意識や取り組身をもっと推進しようという目的で作られたものです。
現在(2018年7月時点)では、152、675名の防災士がいます。防災士の行動の理念は自助(自分の命は自分で守る)、共助(地域、職場で助け合い被害を防ぐ)、協同(市民、企業、自治体防災機関が協力して活動)するで、まず自分の命や家族を守ることはもちろん、災害が起きた時が訓練によって得た知識を地域の人達のために役立てたり、災害が起きるかどうか分からない時でも職場で防災訓練指導したり、自治体と協力して他の人が訓練や防災に対する意識を高められるようにすることが大きな目的です。

防災士は、自分の命を守る資格でもあり、周囲の人を守るための資格でもあります。では防災士は具体的にどんな活動をするのかと言うと、防災士に求められることはまず災害時に自分と自分の家族をしっかりと守ることで、家の耐震や家具の固定、食糧の貯えなどに気を配ります。

また、自分の身を守ることの他にも、これらの災害に対する対策や備蓄の重要性を親戚や友人などに伝えること、自分の職場などで得た知識を防災訓練などの指導に活かすこと、地域の防災訓練の協力すること、また、実際に災害が起きた時には、率先して人々を避難誘導したり、初期の消火活動、被害に合った人の救助や救命に協力すること、被災地で瓦礫を撤去する、物資の支援、ボランティア活動などに加わることも防災士の役目です。
他にも消防団などに参加して災害に対する訓練をしたりするのも防災士の活動と言えるでしょう。防災士は自他のどちらも災害から守るという大切な役割なのです。

防災士は資格ではありますが、この資格を取得したからといって就職に有利であるとか、特定の場所で働けるというものではありません。防災士は職業ではなく、普段から自分や周囲の人を災害から守りたいという意識のある人が取得するものです。
また、防災士は周囲の人を災害から守ることができるということも望ましいのですが、これは強制ではありません。あくまでそういう意識の元に資格を取得するのが望ましいということです。ただ。職場の責任者などで防災士の資格を取ることが求められることもあるようです。

防災士の資格はなくても消防団に参加したりと災害に意識の高い人は存在していますから、そういった人達がさらに専門的な研修や試験を受けて災害について役立てるようにする、もしくは人助けまでいかなくても個人で防災に対する知識を高めたいという人が勉強しても良いと言える資格です。
資格を取るだけでなく、自主的に災害の対する取りくみなどに参加できる人はより活かしやすい資格と言えるでしょう。

防災士になるには、まず、日本防災機構が認定している研修期間において、専門家による12講座(1講座60分以上)を2日の間に受け、研修レポートを提出し、履修証明をもらうことが必要です。このレポートは、研修の3~4週間前に自宅に届く教材を見ながら事前に学習、作成し、研修講座の当日に提出する必要があります。
その後、履修証明をもらったら試験(選択式、30問、50分間)を受け、それに7割以上(21問以上)正解できるとこの段階はクリアとなります。
そしてさらにその後、災害時の人命救助に関る救急救命講習を受け、修了書をもらいます。
このような段階を経てやっと日本防災機構に防災士としての登録を申請することができ、認められれば防災士を証明するカ―ドなどが送られてくると共に活動開始となります。

防災士の試験にかかる費用は、防災士研修受講料が49,000円で、その他に受験料や登録料などを含めると計61,000円費用がかかることになります。
研修の講座の申し込みはネットやFAxで受け付けており、申込みをして届いた教材等で自宅学習、レポート作成をした後、研修にのぞみます。
レポートも事前にしっかりと作っておけば問題はないでしょう。試験の内容については難易度などの詳細は明らかになっていませんが、試験を受けた人によれば、きちんと勉強しておけば問題なく正解できるものだそうです。
防災士は防災に対する意識の高い人、もしくは学びたい人のためにあるものなので、その気持ちがあれば資格試験の勉強を怠るということもなく、資格試験の取得もスムーズでしょう。

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