大阪北部の地震での教訓~通勤路の安全の確保

大阪北部で大地震が発生した際、ちょうど朝の通勤ラッシュ時だったため、駅や道路で多くの人が混乱状態となりました。
電車が動かないので会社へ行けない上に家にも帰れないどころか、電車の中に閉じ込められて数時間過ごした人もいたほどです。
線路の途中で降ろされて何時間もかけて徒歩で帰る人もいました、もしもあなたが通勤路で大地震に遭ったらどう行動することが正解なのでしょうか。

もし通勤路で大地震に遭遇したら、まずは今あなたがいる場所が安全かどうか確認してください。
例えば駅の階段を下っていた、あるいは上がっていたときなら、手すりでも階段でもいいので何かに掴まって落ちないようにしましょう。
ホームを歩いていたときならば、しゃがんでかばんや腕で頭を守りつつ、線路から離れてください。

電車の中で合った場合は勝手に非常口を開けて外へ出ることは危険なため、できる限り車掌の指示を待つようにするべきです。
ただし、電車内で火事が起きているなど緊急時は周りの人と協力して、安全な外へ出ましょう。

そして住宅街やオフィス街を歩いたり自転車で走行しているときに地震が起きたなら、頭を守りながら周りに何もない広場へ逃げるのです。
強い揺れにより看板だったり、ガラスが割れて落ちてくることがあるので、とにかく開けた公園などへ行きましょう。
夜は人気のない場所は危険です、街灯があるところを選んでください。

車の場合は道路が混乱して渋滞しているかと思いますから、危ないと感じたら周りの様子を確認しながら車を停めてください。
とくに高速道路などの橋の上はとても揺れます、揺れのせいで隣を走っていたトラックが倒れてくるということもあり得ないことではありえません。
高速道路で車を停めて車外に出る場合は、他の車と接触しないように気をつけてください。

建物の中、例えば地下鉄の駅やコンコースで大地震が起きたとします。
地下といえばいわゆる密室ですから、「もしかすると天井が潰れてしまうのでは」と怖くなりますよね。
朝や夜の通勤ラッシュ時は多くの人が駅を利用しているので、パニックになって走って逃げようとする人も出てくるでしょう。

しかし大地震が起きたとき、通勤路の安全の確保のために気をつけておきたいのは、焦らないことです。
「みんなが逃げているから私も逃げないといけない」と思って走って人混みに入ってしまうともっと危険な状態になります。
それが階段やエスカレーターだったら、転げ落ちて怪我をしてしまう人も出てくるでしょう。
それにみんなが一目散に逃げている方向が地上への出口だとは限りません。
強い揺れを感じても深呼吸をして落ち着きを取り戻す、みんなが逃げている方へすぐに逃げないというのも安全のためには必要なのです。

例えば大阪北部は埋め立て地なのでちょっとの震度でも強い揺れに感じてしまいます。
でも地下は阪神大震災以降補強工事も進んで、ちょっとやそっとでは崩れないので、焦らず走らず冷静に駅員の指示に従いましょう。
駅員がなにも指示をしない場合は、非常口を探してください。

そして落ち着いたところで家族や会社に連絡を入れましょう。
大地震後はみんなが電話やメールを使うので、つながりにくくなっています。
どうしても家族が心配な場合はあらかじめ落ち合う場所を決めておき、そちらへ行けるなら行ってください。
会社に無理やり出勤するよりはまず自分や家族の身の安全の確保が一番です。

通勤路で地震が起きたとき、持っていると役に立つのは運動靴と水分、カロリーメイトなどの栄養補給できるもの、そして懐中電灯とカッパです。
それぞれ職によってスーツに革靴、パンプスか、それともスニーカーやサンダル、ブーツなど違いはあるでしょう。
しかし持っていて安全かつ歩きやすいのは断然スニーカーです。
地震が起きて電車が動かず徒歩で長距離移動しなければならないときは、まずスニーカーに履き替えて逃げましょう。
荷物になりますが、心配な人は大地震が起きたあとしばらくは余震が続くことからも、スニーカーを持ち歩くことをおすすめします。

また、ミニペットボトルでもいいので水分、そしてカロリーメイトなどの栄養補給できるお菓子を鞄に入れておくのもおすすめします。
懐中電灯は小さくて軽いものが100円ショップにも売っているので、そちらを鞄に入れておくといいでしょう。
カッパは雨避けにもできますが、寒い時期には防寒にもなります。

他には手回し充電器、それがなければ携帯充電器を持ち歩くといいでしょう。
スマホ1つあれば懐中電灯にもなりますし、ラジオアプリを入れておくと情報収集もできます。
緊急時は携帯会社がWi-Fiを開放しているので、そちらを利用することもできるでしょう。

1人で不安ならば周りの人に声をかけて一緒にいるという手もあります。
とにかく落ち着いて行動する、これが通勤路で地震に遭った際の安全の確保です。

スポンサーリンク

シェアする

スポンサーリンク